山陽小野田市立山口東京理科大学 研究・教員紹介BOOK 2023-2024
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薬学部薬学部 薬学科薬学科薬学部 薬学科#胎児と新生児 #発育異常#ゼブラフィッシュ#再生能力ONODA, Atsuto●博士(薬科学)■健康科学系 衛生化学分野TSUGE, Kyoshiro●博士(薬学)■生命科学系 再生医療学分野選択困難な環境要因のひとつである空気環境の悪化を、予防・予測・対処可能にするための研究を行っています。懸命に生きようとする小さな命を支える最先端の科学技術。健やかに成長できる環境基盤の構築をめざしています。小学校〜高校までは野球一筋。大学入学後、学問の面白さと大切さに気付き、新しい知の探求と発信が生業となりました。ゼブラフィッシュの成魚です。青色のストライプが美しい熱帯魚で、観賞用としても人気があります。ゼブラフィッシュの受精24時間後の胚です。体が透明なため、顕微鏡下で心臓の拍動の様子や、血流が観察できます。中高から大学にかけて飼っていた三毛猫のカリンです。名前の由来は、もちろん敬愛する鳥山明先生のカリン様より。FUKUSHIMA, Satoshi●博士(環境共生学)■健康科学系 健康情報科学分野疲れたときや考えに行き詰まったときなど、よく珈琲を淹れます。自宅では、故郷・天草で買った白磁器を愛用しています。大気中に浮遊している粒子(PM2.5を含む)を電子顕微鏡で、1粒1粒観察している様子です。刻々と変化する大気環境の解説例。(上)は大気中の粒子の個数変動。(下)は気温・湿度・気圧変化・雨の記録を同時に表現。#大気汚染 #PM2.5告恭史郎助教福島聡助教PM2.5の危険性 大気汚染がヒトや自然に与える影響を調べる研究大気汚染がヒトや自然に与える影響を調べる研究「PM2.5」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?大きさは2.5㎜の1000分の1程度。目に見えない小さな物質ですが、呼吸器へのダメージをはじめ、人や自然にさまざまな影響を与えています。私の研究は、走査型・透過型電子顕微鏡を用いて、PM2.5などの大気汚染物質が、どのくらいの量、どのように訪れ、去っていくかを調べるもの。人が健康に生活するための環境を考える研究です。赤ちゃんを守る最先端科学次世代を担う子どもたちのためのより良い環境基盤次世代を担う子どもたちのためのより良い環境基盤お金で買えないものといえば?答えは人それぞれだと思いますが、「健康」と答える人は多いのではないでしょうか。胎児と新生児、いわゆる赤ちゃんは、健康に発育するための環境を自身で形成・選択する力をもちません。にもかかわらず、環境刺激や母体環境の変化に大きな影響を受けます。望まない悪影響による発育異常を早期にとらえ、原因を探り、未然に防ぐ、あるいは根本的に治すための、早期予測・新規治療の実現を目標に研究に取り組んでいます。小野田淳人助教発生と再生の意義を探索ゼブラフィッシュを用いた発生・再生メカニズムを研究ゼブラフィッシュを用いた発生・再生メカニズムを研究近年、発生・再生研究の優れたモデル生物として注目されているゼブラフィッシュは、なんと受精から3日以内でほぼヒトと同様の臓器が発生します。心室の心筋を20%切除しても、完全に再生できるほどの高い再生能力を有することでも知られています。私は、このゼブラフィッシュを用いて、初期発生・組織再生のメカニズムの解明と、薬物が発生・再生に及ぼす影響を中心に研究を行っています。

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