工学部工学部 電気工学科電気工学科工学部 工学部 電気工学科電気工学科#超伝導 #MRI(磁気共鳴画像)装置#液晶素子#低電圧駆動の液晶#ナタデココ #バクテリアセルロース#大気圧プラズマ#表面改質KAJIKAWA, Kazuhiro●博士(工学)■超伝導工学TAKATOH, Kohki●理学博士■液晶デバイス高温超伝導コイル(中央)の内外に銅コイル(左右)を配置して短時間励磁することで、遮へい電流による磁化を除去できます。電気式ポンプを駆動する超伝導モーター(写真はその回転子)を設計・製作し、液体水素の移送試験に世界で初めて成功しました。大学時代は合気道部に所属し、毎日稽古に励んでいました。数年前に合気道の稽古を再開し、3段に昇格しました。印加電圧(横軸)に対する光の透過率(縦軸)のグラフ。新しく開発したRTN液晶は低い電圧で透過率が変化します。新しく開発したRTN液晶(a)と従来の液晶(b)の分子配列。RTN液晶は歪みの大きな分子配列になっています。偏光板と光学フィルムを用いたオブジェをつくっています。何もないところに立体が見える不思議なオブジェです。AKIMOTO, Mitsuhiro●博士(理学)■液晶デバイス・ソフトマター工学OSHIMA, Nobuaki●博士(工学)■パルスパワー、大気圧プラズマ液晶ディスプレイの基本素子を作製している様子。学生はほこりが発生しないように処置してあるクリーンルームに入って作業します。高分子の形状や多孔質材料の細かい孔の直径を調べるため、学生が電子顕微鏡を使っている様子です。機器の操作は手慣れたもの。深夜、大学構内の駐車場に向かう途中で子犬に遭遇。拾得物届を出しましたが、結局飼い主は現れず、そのままわが家の一員に。私の研究室で生成した、青白く光る大気圧低温プラズマです。発生方法を工夫しているため低温であり、手に当てても熱くありません。プラズマを照射した下のフィルムは、表面に水が付着しやすくなっています。これにより水系のインクで絵や字を書くことが可能に。車で出かけるのが好きです。学生時代は1日1,000kmくらい一般道を走る日も。写真は家族で出かけた下関のチューリップ園です。社会に役立つ超伝導応用機器の研究・開発高温超伝導線を利用すれば、低電力で冷却しながら、高磁界を発生できます。しかし、線材が薄く平らなテープ形状のため、テープ面に垂直に磁化しやすく、面内に遮へい電流が起こり、磁界均一度をいちじるしく低下させることが問題となっています。そこで、超伝導テープ線の磁化を制御する手法を考案し、その動作原理の実証に成功しました。本技術は、国内外の多くの病院に導入されているMRI(磁気共鳴画像)装置に適用できます。柁川一弘教授エレクトロニクス業界に必須の液晶素子の開発さまざまな社会的要請に応じた液晶素子を開発しています。そのひとつに、低電圧駆動(非常に小さな電圧で動く)の液晶があります。これまで液晶の駆動電圧を下げるためには特別な液晶材料が必要でしたが、改善は限界になっていました。そのため、どのような液晶材料を使っても低電圧で駆動可能な液晶を発明しました。新しく発明した液晶は、歪んだ構造をもたせることで、どのような液晶材料でも低電圧で駆動させることができるようになります。高頭孝毅教授超伝導で高機能な機器を実現未来のスマホの液晶をつくるナタデココから目が離せない!次世代のデバイスに活用されるナタデココの可能性高分子やタンパク質、コロイド、液晶といった“柔らかい物質”を用いたデバイス(装置)が研究対象であり、中でも電界制御光学素子(ディスプレイ)や次世代不揮発性メモリーを作製し、性能向上のためにさまざまな工夫を施しています。主に用いるのは、植物の主成分であり、紙として広く利用されているセルロース。中でも、バクテリアセルロースに注目しています。バクテリアセルロースとは、実はナタデココのこと。ナタデココと液晶や他の有機・無機材料を組み合わせることで、光量を調節する素子やメモリー素子、燃料電池などの作製を試みています。穐本光弘准教授大気圧プラズマの力に着目!大気圧プラズマを研究し、生成技術と利用法を探る大気圧低温プラズマの生成と応用研究をしています。プラズマとは気体にエネルギーを与え、原子を電子とイオンに分離させた状態をいいます。このプラズマの中には反応性が高い物質が多く存在しており、いろいろな応用が期待されています。代表的な応用に、表面改質があります。これはフィルムの表面にプラズマを当てることで、水が付着しやすい状態(親水)や逆に油が付着しにくい状態(撥油)に変化させることができます。大嶋伸明講師
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