H2Sによって細胞内にカルシウムが入っていく様子。赤>黄>緑の順で、カルシウムが多く入っていく様子を示しています。H2Snが酵素によって細胞内で生合成されることを示しています。H2Snを生合成している細胞は緑色に光っています。TOYOSHIMA, Satoshiバイオ医薬品開発において遅れをとってしまった日本のバイオ創薬を振興することは日本の政策の一つになっています。バイオ創薬振興のための方策の一つにバイオ人材の育成があります。バイオ人材の育成を目的に、バイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する教育を実施して、当該分野の産業を推進する人材を育成するためのプログラム作成と座学及び実習教材を開発するための研究を行っています。ASANO, Hitoshi大気中の微小粒子状物質(PM2.5)などの粒子状物質は、人体への影響や日射、天候、気候にも関わるため、定期的に大気中の粒子状物質を調べることが、極めて重要です。当研究室では、2013年より山陽小野田市環境調査センターと協力し、質量濃度以外にも、粒子の起源や生成過程などを明らかにできる成分分析を実施。年間をとおして収集した分析データから大気環境対策を提案します。KIMURA, Hideo#硫化水素 #ポリサルファイド #生理活性物質HASHIMOTO, Shinji生理活性物質の生合成と機能、それに関わる疾患の研究タンパク質の分子構造と機能に関する研究木村 英雄 教授橋本 慎二 教授豊島 聰 教授浅野 比 准教授バイオ人材育成に資する教育プログラム・教材を作成するための研究大気中粒子状物質研究で、環境対策に挑む#ヘムタンパク質 #微細構造変化#バイオ創薬 #バイオ人材育成 #教育プログラム・教材作成#大気環境対策 #地熱発電 #熱交換器工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科● 薬学博士■ 生理学、薬理学、分子生物学● 医学博士■ 生物構造化学・生物物理学● 薬学博士■ 医薬品開発学、レギュラトリーサイエンス● 博士(工学)■ 分析化学バイオ人材育成の座学教材開発研究:バイオ医薬品の開発・品質評価や遺伝子治療用ウイルスベクターAAVの製造工程・品質評価等に関する座学教材開発研究を行い、これらを用いた教育を実施しています。また、新しいモダリティのバイオロジクスの世界的な開発スピードに遅れないことを目指し、これに対応した座学教材開発研究も行っています。バイオ人材育成の実習教材開発研究:バイオ医薬品の開発・品質評価や遺伝子治療用ウイルスベクターAAV の培養•精製•品質分析等に関する実習教材開発研究を行い、これらを用いた実習教育を実施しています。また、新しいモダリティのバイオロジクスの世界的な開発スピードに遅れないことを目指し、これに対応した実習教材開発研究も行っています。卵の腐敗臭や温泉のイオウ臭などで有名な硫化水素(H2S)と、H2Sよりもイオウ原子の数が多いポリサルファイド(H2Sn)は、体内の酵素によって生合成されます。これらは神経伝達や血圧の調節、細胞の酸化ストレスからの保護、抗炎症、酸素濃度センサー、ミトコンドリアにおけるエネルギーの産生など、多様な生理機能を担っています。当研究室では、その生合成と生理機能について研究しています。この研究をもとに、他の研究室では心不全治療薬、関節痛治療薬、胃潰瘍治療薬などの開発が進んでいます。ヘムタンパク質は、アミノ酸など比較的少数の構成要素から成り立っていますが、その機能は実に多彩です。アミノ酸の結合する順序によってタンパク質の立体構造が決まり、ヘムをとりまくタンパク質の構造がヘムの機能を決定しています。一方、振動分光法を用いると、溶液中のタンパク質、とくに活性部位近傍構造の詳細を決定できます。分子分光学的手段を応用して、種々のタンパク質・酵素の構造を調べ、機能との関連について研究をしています。017 研究・教員紹介BOOK 2024-2025医薬品医療機器総合機構(PMDA)では医薬品・医療機器等の承認審査の統括を行ってきました。この経験を活かし、バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)においてはバイオ人材育成のための教材作成と講習を実施してきました。これまでは主に製薬企業や規制当局のバイオ人材教育・研究を行ってきましたが、バイオ創薬の振興にはバイオ人材のすそ野を広くすることが重要ですので本学で即戦力となれる人材の育成を目指しています。南極での研究時代(2007年11月~2009年2月)。南極の大気は清浄で、粒子状物質の濃度は日本の100分の1~1000分の1程度。通常時の大気の状態(大学屋上から撮影)。遠くの建物も、はっきりと確認できます。黄砂飛来時の大気の状態(大学屋上から撮影)。遠くの建物が霞がかり、全体的に黄色っぽくなっています。運動不足解消のために、大学周辺を散歩します。写真は大学近くにある竜王山を散歩しているときに撮影したアサギマダラです。趣味は登山です。写真は九重の大船山(1786m)頂上。大学山岳部では他にもいろいろな山に登って楽しんでいます。ペルオキシダーゼというタンパク質の立体構造。ヘムタンパク質ですが、ヘムを取り囲むタンパク質の構造で機能が異なります。タンパク質に基質アナログを結合させてラマンスペクトルを測定し、タンパクの微細構造変化を検出。その測定法を開発しています。生体分子の可能性を追究する生体系の仕組みの□を解くバイオ人材育成とバイオ創薬の振興大気中の微小粒子を徹底分析
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