SHINOHARA, HisaakiSHIMOKAWA, MasafumiSHIMAMOTO, Akira治療困難な難病に、①iPS細胞で疾患モデルを作成し、再生医療と創薬の基礎研究を進めています。腎臓オルガノイドによる多発性嚢胞腎3Dモデルや、眼組織オルガノイドによる2D白内障モデルを作成し、発症メカニズムの解明と創薬スクリーニングに取り組んでいます。②脊髄損傷や脳□塞、肝硬変の細胞医薬で注目されている間葉系幹細胞に、「テロメアと細胞老化」の観点から適切な培養方法や品質管理の研究を行っています。TANAKA, Hiroyuki生薬、漢方に関連する研究を幅広く進めています。生薬の原料である薬用植物の育種、栽培、調整法の最適化に関する研究や新しい薬効を見出す資源探索研究など人々の健康維持や疾病の治療を念頭にした研究を行っています。また、薬用植物から見出された貴重な生理活性化合物の分析法の開発も進めています。植物を有効に活用するためには、生理活性成分を正確に測定する必要があります。私たちは、新しい分析法として抗体を活用した方法を開発しています。免疫細胞の活性化の仕組みを研究世界の情報から新しい医薬品開発技術を見つける研究再生医療と創薬を目指したiPS細胞と組織幹細胞の研究生薬・漢方に関する幅広い研究嶋本 顕 教授田中 宏幸 教授篠原 久明 教授下川 昌文 教授#免疫細胞 #免疫B細胞#新薬 #医薬品開発技術#iPS細胞 #間葉系幹細胞 #疾患モデル #再生医療#生薬 #漢方 #資源探索研究薬学部 薬学科薬学部 薬学科薬学部 薬学科薬学部 薬学科研究・教員紹介BOOK 2024-2025 022● 博士(理学)■ 幹細胞の生物学と細胞老化を融合した再生医療学● 博士(薬学)■ 健康科学系生薬学・漢方分野● 博士(医学)■ 生命科学系生体防御学分野● 博士(薬科学)■ 医療薬学系医薬品評価学分野免疫細胞は加齢にともない機能が下がることで、「COVID-19(新型コロナウイルス)のような感染症にかかりやすく重症化する」「自分に対する抗体・炎症性サイトカインを産生し疾患を発症・悪化させる」と考えられています。細胞内で起こる複雑な現象をコンピューターによる計算と細胞を使った実験を行い、免疫B細胞の活性化の仕組み、とくに老化によって変わってしまう機能を理解しようとしています。仕組みを理解することで、新しい薬の標的が明らかになると考えています。製薬企業が厚生労働省に新薬の申請をすると、認可に当たっての審査が行われます。しかし、これまでにない画期的なメカニズムで効く薬などの場合、どのように審査すれば良いのか審査方針の検討に時間がとられ、その結果、日本で新薬が使えるまでの時間が長くなる場合もあります。これを防止し、あらかじめ準備ができるようにするため、世界の何万もの論文などの内容をコンピューターにより分類し、世界で開発中の有望な医薬品開発技術を開発初期の段階で発見する手法の研究をしています。講義でも活躍しているわが家の末っ子、篠原大吉です。免疫細胞の活性化の仕組みを研究しています。コンピューターによるシミュレーションと細胞を使った実験で、新しい薬の標的を明らかにしようとしています。美味しいパンやスイーツの店を探すのが好きです。宇部のベーグルはドーナツ型ではない?同じ内容ごとに色で分類された論文(ひとつの点)の集合体の図です。分類(クラスタ)ごとの論文数の年次変化から、技術開発の活発度がわかります。休日は山奥のカフェで命の洗濯、またライブハウスでJazzを楽しんでいます。 研究室では学生の皆さんとイベントを開催しています。多発性嚢胞腎の患者iPS細胞から誘導した3次元培養腎臓オルガノイドは、尿細管や糸球体構造が見られ、嚢胞の病態を再現します。ウェルナー症候群の患者iPS細胞から誘導した2次元培養眼組織オルガノイドは、網膜や水晶体、角膜を含み多層構造を示します。山陽小野田市の市民の方を対象とした野外観察会を通じて、薬用植物の啓蒙活動を行っています。抗体を用いたサルビア・ディビノラムの生理活性成分サルビノリンの分析法の開発。クリーンベンチ内で分析に用いる抗体の調製を行っている様子。新しい薬の標的を明らかに!めざせ!素早い新薬の認可幹細胞を使って再生医療と創薬を目指す!治療に役立つ漢方を
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