山陽小野田市立山口東京理科大学 研究・教員紹介BOOK 2024-2025
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MIYAMOTO, Kazuhide#がん治療 #生体内のユビキチン化YAMASAKI, HirofumiMOMOTANI, KoSAKAI, Kumiko高血圧は万病の元です。原因のひとつは血管の縮みすぎですが、それをゆるめる薬につながる研究をしています。薬には必ず副作用がありますが、同じ効果をもつ薬でも薬が違えば副作用も違います。そして、ある人にとってある薬の副作用は都合が悪くても、同様の効果がある別の薬の副作用は問題ない場合があります。高血圧の治療薬も、できるだけ多くの種類があった方が何かと都合が良いのです。私たちは、研究をとおしていろいろな種類の高血圧治療薬をつくろうとしています。医薬品の効果を予測できるがん診断の研究医療貢献におけるエビデンスの構築宮本 和英 教授山﨑 博史 教授副作用の少ない高血圧治療薬の研究百渓 江 教授坂井 久美子 講師#個別化医療 #薬剤師育成#高血圧治療薬 #副作用薬学部 薬学科薬学部 薬学科薬学部 薬学科薬学部 薬学科共同研究研究・教員紹介BOOK 2024-2025  024● 博士(薬学)■ 物理化学系生命物理化学分野● 医学博士■ 臨床薬学系実務薬学分野院内の感染発生状況を把握し、手術室空中浮遊菌を調査しました。● Ph.D.■ 生命科学系薬学倫理学分野● 博士(医学)■ 生命科学系薬学倫理学分野生体内のユビキチン化は、不要なタンパク質の分解などの機能を担い、健康の維持に重要です。このユビキチン化の主な経路を担うE2という酵素が白血病や乳がんなどに関与していますが、複雑な反応という理由から、これまでE2活性を正確に計測することが困難でした。当研究室では世界で初めて人工ユビキチンリガーゼ(ARF)を分子設計し、簡便なE2活性の検出に成功しています(特許第5990308, 5971788号)。この研究を発展させることで、医薬品の効果を治療前に予測できるがん診断が可能になると期待されています。多種多様な医療スタッフが、それぞれの高い専門性を活かし、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に適した個別化医療を提供する時代となっています。薬剤師がチーム医療の一員として機能するには、臨床的着眼点・指向性と、臨床的課題を解決するための基礎研究をベースとした論理的思考とを融合できる科学力をもつことが必要となります。当研究室では、基礎と臨床のつながる薬剤師育成に力を入れています。日々研究に明け暮れ、殺伐としがちな研究室ですが、いつも素敵な花を飾っています。ユビキチン化に関わるタンパク質のひとつの立体構造を解明した研究成果です。原子レベルでタンパク質の形・特徴を捉えられます。ARFの分子設計法の概略図で、米国タンパク質学会誌の表紙に掲載されました。目標は松山英樹選手なのですが…。履歴書に「上手くならないゴルフ」と記載し、面接官から同情されました。カリブ海の島々をアイランドホッピングするのが趣味です。県内外のジェラート屋さんやカフェを探すのが好きです。心臓の周りの血管です。心臓の形がわかりますか。組織の表面を支えている細胞を特別な方法で色付けするとこのように見えます。細胞核の位置がわかりますか。がん治療の薬の効果を予測せよ!薬剤師にもっと科学力を!血管をゆるめる

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