山陽小野田市立山口東京理科大学 研究・教員紹介BOOK 2025-2026
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SAIKI, Masatoshi#タンパク質の研究 #医薬品や化粧品開発GOTO, TatsuyaWang Ke-Hsuan物質のサイズがナノメートル程度になると、物理的・化学的性質が変化し、バルク材料と異なる特性を示すようになります。当研究室は、遷移金属や貴金属材料を精密に構造制御することで、触媒・光機能性材料・電 子材 料などの 材 料 開 発を行っています。たとえば、金の化学還元において、ハロゲンイオンの添加により、金ナノ粒子の形状を自在に操ることができます。これらの材料開発にあたり、その場分光測定を行い、材料のメカニズムを解明することで、より高効率な材料開発をめざしていきます。TAKEYAMA, Tomoyuki炭素や窒素などから構成される有機分子を金属イオンに結合させた化合物のことを“金属錯体”と言います。金属錯体は生命活動でも重要な役割を果たしており、我々の血液中の酸素運搬には、ヘモグロビン中の鉄の金属錯体が大きく関わっています。当研究室は、生命現象中の金属錯体の振る舞いをヒントに、これまでにない機能を持つ金属錯体の創製に取り組んでいます。また、合成した金属錯体が「どのようにして機能を発現するのか?」を明らかにし、新規材料の設計指針を見出すことにも挑戦しています。佐伯 政俊 講師後藤 達也 助教材料のメカニズムを解明し高効率な材料開発をめざすこれまでにない機能を持つ金属錯体を創製王 可瑄 講師竹山 知志 助教#高分子材料 #生分解性プラスチック#材料開発 #メカニズムを解明#錯体化学 #金属錯体 #新規材料工学部 応用化学科工学部 応用化学科工学部 応用化学科工学部 応用化学科難病や美容に関わるタンパク質の構造形成を解明環境問題解決の糸口になる高分子材料を研究● 博士(工学)■ 生物物理学・タンパク質科学● 博士(農学)■ 高分子科学、林産学● 博士(工学)■ ナノ材料化学・界面化学● 博士(理学)■ 錯体化学、溶液化学医薬品や化粧品開発に関わるタンパク質の立体構造形成機構を明らかにする研究を行っています。生命活動の主役であるタンパク質は病気の発症や加齢にともない、立体構造や機能が変化します。それらの原因を解明することができれば、製薬や化粧品産業が著しく発展します。当研究室では、難病指定のアミロイドーシスに関わるタンパク質や、毛髪タンパク質、シミの原因であるメラニン沈着に関わるタンパク質などを研究対象としています。環境にやさしいプラスチックなどの高分子材料を研究しています。多くの高分子材料は化石資源由来であり環境中に残り続けることから、地球温暖化やゴミ問題に関与していると言われています。これらの問題を解決する糸口として、植物資源などのバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックや、環境中で微生物により二酸化炭素や水などの無機物まで分解される生分解性プラスチックの開発を行っています。011  研究・教員紹介 BOOK 2025-2026趣味はミュージカル鑑 賞 です。とくに 、劇団四季をよく観劇します。毛髪ダメージを復活させるカギはタンパク質。しなやかさを担う細胞中のタンパク質について化粧品メーカーと共同研究しています。メラニン産生細胞です。シミの原因であるメラニンの沈着を防ぐために、細胞にペプチドを添加する研 究を行っています。学生時代 、ビリヤードサークルに所属。試合で 優 勝し、ラスベガスに行けたことはいい思い出です。加水分解性タンニン由来の原料を使用して合成したバイオマスプラスチックのフィルムです。上記と同種のバイオマスプラスチックを特定温度で成形したフィルムの偏光顕微鏡写真です。加熱+加圧条件でのみ複 屈折が見られます。アメリカ電気化学会という国際学会で発表した際に、空き時間に街を散策しました。金ナノ粒子の電子顕微 鏡 写 真 で す。触媒・電 子 材 料・生体材料に応用するべく、電解質や電場の違いにより金ナノ粒子の精密構造制御に成功しています。電気化学反応で機能するスマートウインドウです。遷移金属薄膜の酸化・還元により着色をコントロール。将来的には次世代機能性材料への応用が期待されています。博士課程の時にドイツ で 化合 物 を 作る実験を行いました。実験の後は、お肉とビールで乾杯!新たな金属錯体を作ったら、分子構造を明らかにします。X 線を用いた分析で、自分の作った金属錯体の “真の姿”を三次元で見ることができます。大 気中に含まれる酸素分子と反応する金属錯 体を見出した時の一枚 。溶液が赤色から紫色へ徐々に変わっていく様子から、研究のヒントを得ました。タンパク質の解明から薬や化粧品の開発へ環境問題に配慮した材料開発をめざすメカニズムの解明により高効率な材料を開発新規材料の設計指針を見出す

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