H2S によって細胞内にカルシウムが入っていく様 子。赤>黄>緑の順で、カルシウムが多く入っていく様子を示しています。TOYOSHIMA, Satoshiバイオ医薬品開発において遅れをとってしまった日本のバイオ創薬を振興することは日本の政策の一つになっています。バイオ創薬振興のための方策の一つにバイオ人材の育成があります。バイオ人材の育成を目的に、バイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する教育を実施して、当該分野の産業を推進する人材を育成するためのプログラム作成と座学及び実習教材を開発するための研究を行っています。MAKIMOTO, Yutakaバイオ医薬品は、遺伝子組み換え技術によって体の中で特定の働きをするタンパク質を模倣し治療薬として応用した医薬品です。バイオ医薬品の代表的なものとして例えば抗体医薬品が知られており、従来の治療法では難しかった関節リウマチやがんなどの難治療性疾患に対して効果を発揮しています。バイオ医薬品は、それ自身の遺伝子を導入した遺伝子組み換え細胞を用いて生産します。生物を使った生産系であるため、同じ条件で製造しても、培養環境の微細な変化で品質が変動したり、タンパク質ならではの複雑な構造を医薬品として求められる品質レベルで生産するには、多段階かつ複雑な制御技術が必要となります。本研究では、バイオ医薬品を安定的に製造するための品質制御上の課題を明らかにし、解決すること、また複雑化・高度化するバイオ医薬品の生産に対応するための取り組みを行っていきます。#バイオ #医薬品 #細胞培養 #デジタルトランスフォーメーションKIMURA, Hideo#硫化水素 #ポリサルファイド #生理活性物質HASHIMOTO, Shinji生理活性物質の生合成と機能、それに関わる疾患の研究タンパク質の分子構造と機能に関する研究木村 英雄 教授橋本 慎二 教授豊島 聰 教授牧元 隆 教授バイオ人材育成に資する教育プログラム・教材を作成するための研究バイオ医薬品製造における品質制御#ヘムタンパク質 #微細構造変化#バイオ創薬 #バイオ人材育成 #教育プログラム・教材作成工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科● 薬学博士■ 生理学、薬理学、分子生物学● 医学博士■ 生物構造化学・生物物理学● 薬学博士■ 医薬品開発学、レギュラトリーサイエンス● 修士(農学)■ 生物工学、レギュラトリサイエンスバイオ人材育成の座学教材開発研究:バイオ医薬品の開発・品質評価や遺伝子治療用ウイルスベクター AAV の製造工程・品質評価等に関する座学教材開発研究を行い、これらを用いた教育を実施しています。また、新しいモダリティのバイオロジクスの世界的な開発スピードに遅れないことを目指し、これに対応した座学教材開発研究も行っています。バイオ人材育成の実習教材開発研究:バイオ医薬品の開発・品質評価や遺伝子治療用ウイルスベクターAAV の培養•精製•品質分析等に関する実習教材開発研究を行い、これらを用いた実習教育を実施しています。また、新しいモダリティのバイオロジクスの世界的な開発スピードに遅れないことを目指し、これに対応した実習教材開発研究も行っています。卵の腐敗臭や温泉のイオウ臭などで有名な硫化水素(H2S)と、H2S よりもイオウ原子の数が多いポリサルファイド(H2Sn)は、体内の酵素によって生合成されます。これらは神経伝達や血圧の調節、細胞の酸化ストレスからの保護、抗炎症、酸素濃度センサー、ミトコンドリアにおけるエネルギーの産生など、多様な生理機能を担っています。当研究室では、その生合成と生理機能について研究しています。この研究をもとに、他の研究室では心不全治療薬、関節痛治療薬、胃潰瘍治療薬などの開発が進んでいます。ヘムタンパク質は、アミノ酸など比較的少数の構成要素から成り立っていますが、その機能は実に多彩です。アミノ酸の結合する順序によってタンパク質の立体構造が決まり、ヘムをとりまくタンパク質の構造がヘムの機能を決 定しています。一方、振動分光法を用いると、溶液中のタンパク質、とくに活性部位近傍構造の詳細を決定できます。分子分光学的手段を応用して、種々のタンパク質・酵素の構造を調べ、機能との関連について研究をしています。017 研究・教員紹介 BOOK 2025-2026医薬品医療機器総合機構(PMDA)では医薬品・医療機器等の承認審査の統括を行ってきました。この経験を活かし、バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)においてはバイオ人材育成のための教材作成と講習を実施してきました。これまでは主に製薬企業や規制当局のバイオ人材教育・研究を行ってきましたが、バイオ創薬の振興にはバイオ人材のすそ野を広くすることが重要ですので本学で即戦力となれる人材の育成を目指しています。製薬メーカーでバイオ 医 薬 品 の 製 造 プロセス研究、製造管理を行っておりました。その際 の 経 験・ノウハウを研究や教育に生かしていきたいと思います。運 動 不 足 解 消 の ために、大学周辺を散歩します。写真は大学近くにある竜王山を散歩しているときに撮影したアサギマダラです。H 2Snが酵素によって細胞内で生合成されることを示しています。H2Snを生合成している細胞は緑色に光っています。趣味は登山です。写真 は 九 重の 大 船 山(1786m)頂上。大学山岳部では他にもいろいろな山に登って楽しんでいます。ペルオキシダーゼというタンパク質の立体構造。ヘムタンパク質ですが、ヘムを取り囲むタンパク質の構造で機能が異なります。タンパク質に基質アナログを結合させてラマンスペクトルを測定し、タンパクの微細構造変化を検出。その測定法を開発しています。生体分子の可能性を追究する生体系の仕組みの□を解くバイオ人材育成とバイオ創薬の振興バイオ医薬品を患者さまの元へ!
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