ASANO, Hitoshi#大気環境対策 #地熱発電 #熱交換器HATA, Shinichi 表面張力、吸着、ぬれ、界面電荷は、無機・有機の材料特性を支配する界面現象です。最近ではこれらの特性を適切にすることで、従来の技術では実現できなかった装置の小型化・省電力化や、生体適合性に合った希望する物質を分子レベルで設計できることが可能になりつつあります。今後産業界より、環境・エネルギー問題をはじめとする地球規模の問題や、がんなどの人の病気・疾患予防に至る、幅広い領域のキーテクノロジーとして、材料構造に関わる界面現象の制御は一層の注目を引き付けることになります。大気中粒子状物質研究で、環境対策に挑む浅野 比 准教授分子集合体と固体粒子が関わる機能と物性秦 慎一 講師#界面活性剤 #コロイド粒子 #分子集合体工学部 医薬工学科工学部 医薬工学科研究・教員紹介 BOOK 2025-2026 018● 博士(工学)■ 分析化学● 博士(工学)■ 分子工学、応用界面化学大 気 中 の 微 小 粒 子 状 物 質(PM2.5)などの粒子状物質は、人体への影響や日射、天候、気候にも関わるため、定期的に大気中の粒子状物質を調べることが、極めて重要です。当研究室では、2013 年より山陽小野田市環境調査センターと協力し、質量濃度以外にも、粒子の起源や生成過程などを明らかにできる成分分析を実施。年間をとおして収集した分析データから大気環境対策を提案します。南 極 で の 研 究 時 代(2007 年 11 月 ~2009 年 2 月)。南極の大気は清浄で、粒子 状 物 質の 濃 度 は日本の 100 分の 1~1000 分の1 程度。通常時の大気の状態(大学屋上から撮影)。遠くの建物も、はっきりと確認できます。黄砂飛来時の大気の状 態(大学屋上から撮影)。遠くの建物が霞がかり、全体 的に黄 色っぽくなっています。中高生時代はプラモデル作りが好きで、今では、元素、分子、イオンを適切に設計して化学物質を作り出すことに面白さを感じています。界面活性剤の吸着特性は安定な泡沫の形成を促します。この化学特性を活かし、薬物送達システム担体や温度センサーの分子カバーに応用を試みています。PdとRhの合金微粒子は、ポーリングの電気陰性度の差で金属Rhを増加させます。毒性の有機色素分子を還元的分解する能力が高く、医薬品化合物の合成への応用を試みています。大気中の微小粒子を徹底分析物質の表面・界面機能をコントロール
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