SHIMOKAWA, Masafumi製薬企業が厚生労働省に新薬の申請をすると、認可に当たっての審査が行われます。しかし、これまでにない画期的なメカニズムで効く薬などの場合、どのように審査すれば良いのか審査方針の検討に時間がとられ、その結果、日本で新薬が使えるまでの時間が長くなる場 合もあります。これを防止し、あらかじめ準備ができるようにするため、世界の何万もの論文などの内容をコンピューターにより分類し、世界で開発中の有望な医薬品開発技術を開発初期の段階で発見する手法の研究をしています。NISHIMOTO, Arata現在、大腸がん、膵臓がんに対する治療法として、外科的手術、放射線照射とともに抗がん剤投与が広く行われています。しかし、これらの抗がん剤に耐性を示すがん細胞が出現し、再発を引き起こす場合があり、新たな治療法の開発が求められています。そこで、当研究室では、様々な抗がん剤・阻害剤を組み合わせて、培養しているがん細胞に添加し、細胞生存率を指標として、高い抗腫瘍効果を示す抗がん剤・阻害剤の新たな組み合わせの同定およびそのメカニズムの解明をめざしています。SHIMAMOTO, Akira#iPS細胞 #間葉系幹細胞 #疾患モデル #再生医療TANAKA, Hiroyuki再生医療と創薬を目指した iPS 細胞と組織幹細胞の研究生薬・漢方に関する幅広い研究嶋本 顕 教授田中 宏幸 教授世界の情報から新しい医薬品開発技術を見つける研究大腸がん、膵臓がんに有効な抗がん剤・阻害剤の探究下川 昌文 教授西本 新 教授#生薬 #漢方 #資源探索研究#薬の組み合わせ #がんの新しい治療法#新薬 #医薬品開発技術薬学部 薬学科薬学部 薬学科薬学部 薬学科薬学部 薬学科研究・教員紹介 BOOK 2025-2026 022● 博士(理学)■ 幹細胞の生物学と細胞老化を融合した再生医療学● 博士(薬学)■ 健康科学系生薬学・漢方分野● 博士(薬科学)■ 医療薬学系医薬品評価学分野● 博士(生命科学)■ 生命科学系基礎薬学分野治療困難な難病に、①iPS細胞で疾患モデルを作成し、再生医療と創薬の基礎研究を進めています。腎臓オルガノイドによる多発性嚢胞腎3Dモデルや、眼組織オルガノイドによる2D白内障モデルを作成し、発症メカニズムの解明と創薬スクリーニングに取り組んでいます。②脊髄損傷や脳□塞、肝硬変の細胞医薬で注目されている間葉系幹細胞に、「テロメアと細胞老化」の観点から適切な培養方法や品質管理の研究を行っています。生薬、漢方に関連する研究を幅広く進めています。生薬の原料である薬用植物の育種、栽培、調整法の最適化に関する研究や新しい薬効を見出す資源探索研究など人々の健康維持や疾病の治療を念頭にした研究を行っています。また、薬用植物から見出された貴重な生理活性化合物の分析法の開発も進めています。植物を有効に活用するためには、生理活性成分を正確に測定する必要があります。私たちは、新しい分析法として抗体を活用した方法を開発しています。休日は山奥のカフェで命の洗濯、またライブハウスでJazzを楽しんでいます。 研究室では学生の皆さんとイベントを開催しています。多発性嚢胞腎の患者iPS細胞から誘導した3次元培養腎臓オルガノイドは、尿細管や糸球体構造が見られ、嚢胞の病態を再現します。ウェルナー症候 群の患者iPS細胞から誘導した2次 元 培養眼組織オルガノイドは、網 膜や水晶体、角膜を含み多層構造を示します。山 陽 小 野 田 市の市民の方を対象とした野 外 観 察 会 を 通じて、薬用植物の啓蒙活 動 を 行 って います。抗体を用いたサルビア・ディビノラムの生理活性成分サルビノリンの分析法の開発。クリーンベンチ内で分析に用いる抗体の調製を行っている様子。美 味 しい パ ン や スイーツの店を探すのが好きです。宇部のベーグルはドーナツ型ではない?同じ内容ごとに色で分類された論文(ひとつの点)の集合体の図です。分 類(クラスタ)ごとの論文数の年次変化から、技 術開発の活発度がわかります。高校時代に基礎医学研究に興味を持ち、生命科学の分野に。大学院修了後、国内外の研究機関で経験を積み、2021 年春より当薬学部に所属しています。(上は大学入学時の写真)マウス皮下に植え込んだヒトがん細胞の各薬剤投与後の造 腫 瘍 性 の 変 化(右)と 14 日間各薬剤を投与した後のマウス皮下腫瘍(左)抗体プレートに膵臓がん細胞由来のタンパク質抽出液を添加し、リン酸化タンパク質の 量をスキャナーにより測定した結果の一例。幹細胞を使って再生医療と創薬を目指す!治療に役立つ漢方をめざせ!素早い新薬の認可がんの新規治療法の開発!
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