静岡文化芸術大学 大学案内 2024
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もっと!SUAC国際交流/多文化・多言語教育研究センターキャンパスライフ/支援制度/入試情報 デザイン学科 大学院カリキュラムインフォメーション16の質問SUAC_106教養自然科学教養芸術・デザイン●社会調査論社会について科学的に情報を得る(知る)方法の基礎を学ぶ。まず社会調査の意義と主要な方法について学び、次に方法論について理解し、その後、質問紙法、面接法、観察法、内容分析などの具体的方法とその特徴を学ぶ。方法の技能を学ぶだけでなく、調査目的と対象により最も適切な方法が選べるよう、調査の特性と限界についても解説する。最終的には、実際に使われている様々な社会調査の信頼性と長所・短所を評価し、かつ基本的な調査を自ら実施できるようにする。●情報社会論現代社会はIT化の進展に伴いそのメディア環境を大きく変容させ、それにより生じた高度情報化社会は私たちの日常生活や文化にも大きな影響を与えている。この授業では、こうした高度情報化がもたらした社会の諸現象に着目し、その特質や問題点を理解することを試みる。さらにその理解に基づき、情報化が進展していく社会における人々の行為やコミュニケーションのあるべき方向性を考察し、その社会において生活していくことの可能性や倫理を検討する。●人権論この授業では、現代社会において生じている、あるいは未解決のままに残されているさまざまな問題を、私たちの「人権」にかかわる問題として認識し、それらについて理解を深めることを目的とする。そもそも人権とは何かについての総論的な概説を経て、個々の問題・事例について、国内外の状況に目を向けながらより具体的に検討することで、現代社会において目指すべき人権保障のあり方を考察する。●数学概論本講義では、大学の授業で必要となる数学の基礎を学ぶことを目的とする。高等学校で学んだ内容を発展させて、数学における基本的な概念や原理・法則の理解を深め、数学的・論理学的な見方や考え方の良さを再認識し、事象を数学的に考察し処理する能力を高めることを目標とする。同時に、様々な社会問題やデザインにおける課題を解決する際に要求される論理的思考力を身につけていく。●統計学基礎統計は自然科学ではもちろんのこと、社会科学でも基本となる知識である。さらに、社会制度が複雑化し、情報量が急速に増加している現代社会を生きる市民にとって、統計の知識は、企業の広告や宣伝、自治体や国の政策、そして調査研究などの正しさや信頼性を判断するために必須の教養ともいえる。そのために、統計の初心者を対象に、平均やばらつきの意味などから始めて、データの読み方や統計手法についての基礎的な知識を、テレビの視聴率や選挙の出口調査などの具体的な事例を用いながら、わかりやすく説明する。●食と健康 我が国は世界トップレベルの長寿国である。この要因として医学の進歩や衛生状態の改善が挙げられるが、日々の食事内容も健康と寿命に密接に関係している。栄養バランスに優れた日本食は米を主食とし、魚介類と野菜を副食とし、大豆や穀類で作った醸造品を調味料とする和食が原点である。しかしながら、洋風化が進んだ現代の食生活の中では、肥満、高血圧、糖尿病、脳・心疾患、アレルギー、がんといった生活習慣病で苦しむ人が増えて、医療費の増加が国家財政を脅かす状況になりつつある。ここでは、食生活と生活習慣病の関係および予防策を学び、健康長寿を達成するための基本を身につけることを目的とする。●科学技術論現代社会のさまざまなシステムやモノには科学技術が不可欠であることを前提に、科学技術が広範かつ深遠な影響を人間社会に与えていることの認識を深めて、現実の科学技術を正しく理解する力を養うことを目的とする。今日に至る科学技術の発達経緯を概観する中で、現代の科学技術の特質・潮流を考察するとともに、科学技術と社会との関係の中で生ずる摩擦や諸問題など、科学技術を取り巻くさまざまな環境変化について検討する。●エコロジカルデザイン今の地球の現状を知り真実のエコとライフスタイルを見つめ直し、地球の未来のために各自が今できることを考え、エコロジカルな考え方やものの見方を自分の生活・設計に活かしていく手法を習得する。映画『不都合な真実』や『水の世紀』などの現在、まさに起こりうる地球環境問題、エコハウスやエコキャンパスなどのエコロジカルなデザイン手法、ビフォーアフターやスマートライフなどの現世代に内包された課題の解決、海底都市や空中都市などの近未来的デザインを通したノスタルジーなどについて、幅広く学ぶ。●スポーツ科学スポーツ科学の基礎的な知識である、医学や健康科学、解剖生理学といった幅広いインテリジェンスを習得し、運動をすることの人体のメカニズムと、運動をすることによる人体への影響とについて考察する。具体的には現代の高齢社会に求められているスポーツのあり方や、それぞれの年齢や体力、健康増進や生活習慣病予防などの目的に応じてトレーニングの方法を運動生理学、トレーニング科学の視点から解説する。●音楽と社会音楽は社会と密接に関わり、新たに生成され、変化していく。こうした音楽と社会のダイナミックな関わりを考察するために、19世紀後半から20世紀にみられた大衆社会の形成、市場経済の成長、マスメディアの発達という視点から、アメリカを中心に発展していったポピュラー音楽と日本のポピュラー音楽について概観することが、本講義の狙いである。なおこの講義では、ラグタイム、ジャズ、ブルース、リズム&ブルース、ロック、フォークなどの多様なジャンルを取り上げる。●芸術と社会人間にとって芸術とは特別な意味を持つものである。この科目では、人間の行う表現行為がどのように芸術というものに形づくられていくのか、芸術が人間にとってどのような意味を持ち、またどのように展開するのかについて、芸術の多様なジャンルの中から具体的な事例を示しながら考察する。さらに、人間の表現が時代や場所の異なるところで様々な展開を遂げ、現在のように豊かな様相を見せている状況を、芸術諸分野における最新の情報を交えつつ概観する。●色彩・形態論デザイン分野に応用される色彩と形態の基礎について、自然、絵画、人工物など多様なデザイン事例を取り上げ、様々なデザイン分野における色彩と形態の適用事例に接することで、その機能や役割を理解する。基本的な属性や視覚特性、意味作用に加え、色彩見本を使用し、色相、明度、彩度による色の伝達方法、配色手法、および色彩心理学などを学習する。さらに、近年対応が重視されるカラーユニバーサルデザインについても学ぶことで、実務における実践的な活用方法や構成手法などについて学ぶ。●映像メディア論TV、PC、タブレット、スマートフォン等を通して日々膨大な量の映像を消費する現代社会。多彩で刺激的な表現を競うように変貌を続ける映像メディアの可能性と問題点を、包括的に検証する。映像メディアの変遷とそれに同期して人間自身の内部で進行している変化に着目し、〈メディアは身体性の拡張である〉という視点から、近未来へ向けた人とメディアの関係性について考察する。視聴覚資料を効果的に使用し、学生自身が感じ、考えながら問題意識を深めてゆくための授業構成を目指す。●空間とデザイン「空間」とか「デザイン」とかいう言葉を用いる時、その言葉はどのようなことを意味しているのか、具体的な事例を提示しながら考えていく。そして、「空間をデザインする」ということは自然や人間社会に対してどのような役割を担っているのか、その楽しさや重要性を学ぶ。空間デザインを理解することによって、空間は生活の中の様々な時間を創造してくれることに気づき、その要因の歴史的背景や現代における表現手法を読み取る感覚を育てる。●ユニバーサル/インクルーシブデザイン概論全ての人が住みやすい社会をつくるには、一般には多数派とされている健康な成人だけでなく、子どもや高齢者、そして障害者を含めた多様な人の存在を意識しなければならない。どんなに異質であっても社会的な活動から排除されないようにすること、これは世界的な合意であり、また教育から就労、そしてレジャーなどの活動に至るまで、あらゆる場面で保障されなければならない人間としての権利である。それをできるだけ特殊解でなく一般解として実現すべく、製品から構築環境、そしてサービスなどのソフトな仕組みに至るまで、あらゆるもののあり方を考える。●デザイン史デザインの歴史を俯瞰することで、近代デザインの成立から現在に至るまでの主要な出来事や知識、社会における役割を学ぶ講義である。受講者は、科学技術、産業、政治経済、芸術など先端的または広範な人間の営みと文化が、様々な時代でどのようにデザインと結びつき、どのようなものが作られたか、それらにどのような意味があるのかを探究し、デザインの世界に私たちの生活から切り離せない幅広さと社会的意義があることを考察する。 国際文化学科 文化政策学科 芸術文化学科 文化・芸術研究センター キャリアサポート

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