静岡文化芸術大学 大学案内 2024
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もっと!SUACキャンパスライフ/支援制度/入試情報 国際文化学科 大学院多言語教育センター国際交流/多文化・カリキュラムインフォメーション16の質問SUAC_110情報・リテラシー領域●文化政策と法文化政策を取り巻く現行諸法の基本的理解を目的とする。文化政策の範囲を広義に捉えた上で、国および地方公共団体が行っている現実の文化政策に注目し、関連する法や条例、国際条約について検討する。文化芸術振興基本法や、これを受けた地方公共団体の文化振興基本条例における文化政策の基本的な体系の理解とともに、博物館法や劇場法をはじめとする文化政策に関わる諸法や条例、知的財産権や都市計画、まちづくり等に関する法、文化関連の国際条約等について、諸外国の事例も交えて考察する。●生涯学習と文化生涯学習とは何かを明確にしながら、今日の急激に変化する社会の中での生涯学習の基本的課題を概説する。特に、生涯学習社会における子ども観・若者文化のあり方に関する検討を通じて、知の循環型社会としての生涯学習社会の構築に向けての課題を探究する。生涯学習社会における学校・家庭・地域の連携のあり方、メディア・リテラシーの問題、キャリア形成の課題、社会教育指導者の役割、学習支援と学習成果の評価と活用等の現代的課題を、映像資料等を活用し、具体的な事例を通じて学習する。●統計学平均、分散、標準偏差、正規分布、母集団、標本誤差やカイ二乗検定等、統計を利用したり、社会調査を行ったりする際に必要となる統計学の基礎的な知識をもとに、表計算ソフト等を使って簡単な分析ができる能力を身につける。さらに、国勢調査、社会生活基本調査、経済センサス等、文化、社会、経済やそれに関わる政策の研究に必要な統計の特徴についての理解を深める。●社会科学の方法社会科学には経済学・社会学・政治学など様々な学問が含まれるが、それらには共通して、社会現象を科学的に見ようとする知的営為がある。ここでは、社会現象を科学的に分析する手続きを紹介し、概念や論理の構成、統計データ(数字)の使い方、専門書の読み方、テーマ選定や引用手続などの論文作法、図書館の利用方法などについて説明・指導する。また社会科学が歩んできた歴史や主な社会科学者の社会科学に対する考え方を紹介しつつ、現在の社会科学が置かれた現状について理解を深める。●フィールドワークの手法実地調査を通じて質的(定性的)データを収集するフィールドワークの手法が、社会科学や人文科学など広範な分野の学問において、盛んに導入されるようになった。フィールドワークの実施対象は多岐にわたっており、特定の対象を研究する場合も、テーマや目的など調査者の関心は多様である。こうしたフィールドワークの背景となる考え方や、参与観察・インタビューなど具体的な技法について理解を図る。調査手法を身につけるだけでなく、フィールドワークを行うとはどういうことかを考える。●プレゼンテーション技法伝えるべき情報を上手に表現し、相手が納得するような円滑なコミュニケーションを達成するためのプレゼンテーションの技法を学ぶ。具体的には、プレゼンテーションにかかるビジュアル表現を支える様々な技法と、それらを用いた口頭発表の方法などを実践的に展開する。●ディベート技法多様化し複雑化した現代社会で我々が生きていくためには、多面的な見方が必要とされる。他者とのコミュニケーションを通して、様々な角度から考える態度を常に身につけておく必要がある。問題意識を持ち、その問題に関連する情報を蒐集し、蒐集した情報を分析し、論理的に思考する力を養う必要がある。また、自分の考えを人に発信するために、説得力を持ち、論理的な発言ができなければならない。他方、相手の意見を傾聴する態度を備え、正しく理解した上で、論理的な批判力が持てなければならない。こうした一連の能力を実践的に養っていくのがディベート技法である。●ファシリテーション技法企業や学校、地域コミュニティなど、多様な人々が集まる場や機会において、集団による問題解決、アイデア創造など、グループとしての活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行うファシリテーションの手法や技術について学ぶ。場のデザインのスキル、対人関係のスキル、構造化のスキル、合意形成のスキルを身につけ、最終的にはワークショップ等の機会に自らがファシリテーターとしての役割を担うことができるようになることを目的とする。●情報リテラシー基礎現代の情報社会において必須であるとともに、大学で学ぶ上で必要となる情報の基礎能力を養う。講義項目は、コンピュータの基本原理および操作方法、電子メールの初期設定と利用・セキュリティ、インターネットの原理、WWW(ワールドワイドウェブ)・クラウドコンピューティングの仕組みと利用、ワードプロセッサを用いた文書作成と書式の設定管理、ファイルの操作と管理、メディアリテラシーの基礎、ソーシャルネットワークの活用と情報収集、情報発信などである。●情報リテラシー応用Aコンピュータを実践的に活用できるようになることを目的として、表計算ソフトウエアおよびビジネス文書作成の能力を養う。講義項目は、コンピュータにおける数と文字の扱い、表計算ソフトウエアの基本的な操作方法、相対参照と絶対参照、シート上の書式設定、レポートを仕上げる手法、印刷書式設定、フォーム設定、計算処理、グラフ作成と罫線、データベース的処理、論理演算と検索、アンケート集計などである。これらにより、データを処理・可視化してレポートとして仕上げる能力を学習する。●情報リテラシー応用B画像を含む文書作成能力を養うことを目的として、コンピュータを用いた画像および図形処理について学ぶ。講義項目は、コンピュータにおける画像・図形であるラスター図形およびベクトル図形の扱い、画像を扱う基礎となる画素数、解像度、色の表現などの知識、データの圧縮と情報量、ファイルの形式とその選択、さらにプレゼンテーション・ソフトウエアにおける図形の扱いなどである。講義で基礎的な知識を学ぶだけでなく、PhotoshopおよびIllustratorを用いた実践的な処理についても学習する。観光領域●図書館概論社会的な記憶装置としての図書館は、情報通信技術の進歩に伴い、情報基盤の一つとして、一層の多様化が進展している。こうした背景のもとに、図書館の今日的意義や役割、図書館の歴史的発展経緯や種類、図書館に関する法的基盤と行政施策としての政策、各種図書館の制度と機能、図書館員の役割、著作権や知的自由、現代社会における図書館の新たな機能や課題について、解説する。同時に図書館を使いこなして情報収集できる基本的な技術を身につけさせることも目的とする。●観光学概論日本において「観光」は注目を集める成長産業である。特に2013年以降、インバウンド観光客の増加は驚異的とも言える。本講義では、観光学の基礎を築くため、世界と日本における観光業の起こりから、マスツーリズムへの発展と直面した課題、そしてそこから発生したオルタナティブ・ツーリズムやサステイナブル・ツーリズムとその発展など、観光の歴史的潮流をマクロな視野から学ぶ。●観光社会学観光は21世紀以降の世界において、急激にニーズが高まってきた産業であると同時に看過できない社会現象である。また、世界経済を牽引する原動力の一つとして学問的にも今後さらに注目されるであろう。この講義では、観光が社会に及ぼす効果と影響を多角的に検討し、社会の持続可能性に貢献する観光のあり方を探る。●グローバル観光論世界の国際観光客数は、戦後間もない1950年時点と比較すると、今やその50倍近くに達するほど拡大し、世界的に大きな経済効果をもたらしている。本講義では、「国際観光」の概念を把握し、特に、今後日本経済の牽引役への成長期待も大きいインバウンド観光による地域創造について学習する。また、海外における知名度の高い観光地や観光資源について、その特徴も概観する。●観光地理学自然環境と経済・社会・文化等との関係を対象とする地理学の見地から、観光について論じる。特に、文化の懸け橋としての街道に注目し、観光資源としての魅力を探る。具体的事例として、古代から多くの人々が行き交った東海道、東西文明を結んだシルクロード、ドイツのロマンティック街道等を取り上げる。●観光ビジネス論観光をめぐる理論と観光の現場を結ぶ知識として、この講義では観光業における実務的な内容について学ぶ。まず、背景として国や地方自治体の観光政策の概要を把握した上で、旅行代理店・運輸業・宿泊業・広告業等の企業における観光経営を取り上げる。観光業界の実態や観光業務の実務面についても知識を深める。 文化政策学科 芸術文化学科 デザイン学科 文化・芸術研究センター キャリアサポート

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