Curricu Infor l mationカリキュラム/インフォメーションum/SUAC_113学科基礎国際文化入門2024年度 カリキュラム●国際文化概論国際文化を広く学ぶために、国際文化が一定の安定性を有しながらも、変わりつつある構造物であることを知り、それを関係的、構造的、過程的に捉える視点を育むことを科目の主要な目的とする。また、この科目の学びを通して、その後の学科での学習への関心と意欲を高めていく。そのために、国際文化学科の教員の研究成果や多様な事例を用い、具体的な事象から国際文化の全体像を考察して、国際文化を理解する上で必要になる多様な視点を学ぶ。●文章表現技法人文社会科学分野における文章作法の基礎的訓練を行う。例文に取り上げる人文・社会科学者の文章を通じて、伝統的な文章構成の重要性と、日常語とは異なった学術的文章作法について理解を深め、実際の文章作成によって各人の表現能力を高めることを狙う。以上の学術的な文章作成のための技法習得を授業目標の中核に置き、そのための階梯としてのレポート作成、語彙力の強化、さらにはエッセイや実用的文章の読み書きの技法を総合的に学習することにより、目的に応じた文章表現能力育成も視野に収めて授業を行う。●国際文化基礎論全学科目「学芸の基礎」の後を受け、国際文化理解に必要なリテラシー能力の一層の充実を図る。授業で設定された課題に関する資料や文献を様々な方法で調べ、それらの文献の分析を進めた上で、課題に対して多様な視点で分析、批判したレポートをまとめ、発表する。またレポート作成に関しては、明確な論点を持つだけでなく、参考文献、引用といった基本的な論文技法についても学ぶ。こうした過程を通じて、国際文化学科で学ぶための基礎力となるリテラシー能力を高める。●ナショナリズム論近代以降の世界の姿を知る上で、nation(民族/国民)への理解は欠かせない。本科目では手始めに簡単な理論的導入を施した上で、多民族状況と格闘するべく多文化共生的な政策を推し進めながらも結局はいくつもの国民国家に分裂する形で崩壊するに至った複数の多民族国家を事例として取り上げ、行政上の枠組の変遷や言語空間の変容が民族および民族問題の形成に及ぼした影響を論じることを通じて、nationを固定的な所与のものとする見方を再考する。●国際関係論「国際関係論」とは、国際社会やそこで生起する様々な現象を対象とする学問である。この授業では、学問の成り立ちや性格を紹介した上で、今日まで積み重ねられてきた理論と学説の系譜を概観し、主要な視座と基礎的な概念を習得する。さらに、以上の学問的なツールが国際問題の分析や歴史の理解にどのように適用されるかについて、いくつかの事例を通じて検証し、国際関係への学問的な理解と考察を深めることを授業の目標とする。●比較文化論文化とは何か、文化の違いをどのように捉え、どのように比較するのか、といった文化の見方について検討する。まず文化に優劣はないという文化相対主義的な基本認識に立ち、時代・地域・集団ごとに異なるものとして文化を捉え、各々の文化の独自性と固有の価値観を考察する。その上で、複数の文化が接触し合い相互に影響する、または異文化を鏡として自らの文化を形成する過程に注目し、文化が相互に変容する可能性をも考察する。学科基礎●グローバル・キャリア・デザイン概論国際的な舞台で展開される仕事にどうようなものがあり、どういった人材を求めているかを学び、学生が自分の可能性とそのために必要な準備を進めるための学びの場とする。特に機械工業、サービス業、非営利団体、流通業などの国際的な業務を展開している業界の情報提供、求められる人材の具体的なケースを研究するとともに、必要に応じて現場で活躍する専門家を講師として招き、具体的な学びを行う。これらを包括的に学ぶことによって、グローバル人材としてのキャリア・デザインを設計するための学びの場とする。●国際文化入門A英語を理解するためには、単語や文法の知識だけでなく、その背景文化についての知識が欠かせない。この授業では、英語の成り立ちや、イギリス、アメリカなど英語が話されている地域、また、キリスト教やギリシャ・ローマ神話、ケルト、ゲルマン神話、伝説など、英語や英語文化を学ぶ上で基礎になる背景知識について講義する。学生自身が英語や英語文化に興味・関心を持ち、2年生以上の学科科目においてそれを深めていくための入り口となるように位置づける。●国際文化入門B東アジアにおける日本・中国・韓国の3カ国は古来よりさまざまな側面において、相互に強い影響を与えていた。日本・東アジアの文化と社会について、基礎的な知識を習得し、生活と文化の様々な側面に理解を深める。それに加えて、日本と韓国、日本と中国、中国と韓国といった、東アジアにおける異文化交流のあり方についても考える。以上の基礎的な理解を踏まえ、2年次以降の当該地域の学科科目と、3年次以降の演習(ゼミ)を受講するための予備知識を習得する。●国際文化入門C地中海地域の文化について基礎的な知識を提供し、生活と文化の諸相を概観する。具体的には南ヨーロッパと北アフリカの地中海西域の主要都市の都市空間とその生活文化を題材に、古代から継承された地中海世界の特徴を考え、この地が育んだヒューマンスケールの合理性と共同体の力学とも呼ぶべきものを考察する。異なる文化圏を一つの世界として横断的に捉え、異文化間に共通した統一性を認識したい。さらには歴史、文学、美術、映画などの理解を深め、2年次以降の学科科目、3年次以降の演習受講のための予備知識を習得する。●国際文化入門D国際社会において異文化間の接触により生起する諸事象や、多文化状況下にある諸地域の社会の特質について、基礎知識を習得し、その歴史的背景を概観する。国際社会に関する考察における文化をめぐる観点や、社会・文化の多様性とその変動について認識を深めつつ、「日本・東アジア」「地中海・西欧・北米」「多文●英語表現法英語による効果的な文章作成、論文作成、口頭発表ができるような英語表現技法の基礎力を養うことを目的とする。英語でわかりやすく表現するにはどうすればよいのか、英語らしい表現、論理的な文章構成、パラグラフの効果的な使い方など、英文を書く上での基礎を身につける。また、多くの英文を書く課題を通じて、自分の言いたいことを自然な英語で表現できるよう訓練し、話す・書くといった産出面での正確さと流暢さの両方の能力を伸ばす。●英語上級 観光英語国内や海外で活躍できる、旅行者を案内するツアーコンダクターやツアーガイド、その他観光業に必要な英語の基礎から実践的な力までを習得する。日本人が気軽に海外に出かけるようになった昨今、さらに国や県としても観光に力を入れ始めている。そのような時代にあって、旅行中や、観光業において遭遇するであろう様々な場面における対処法や、観光必須用語、および必要な表現を効果的に習得していく。卒業後の進路を見据えた、英語を使う仕事につながるキャリア・パス(career path)科目である。●英語上級 会議英語会議や集会、国際会議などで議長、司会者、進行係(Master of Ceremonies)として会議をリードできるような英語の理解力と発信力、リーダーシップ力を養う。はじめの言葉、参加者の紹介、聴衆への語りかけ、議題の説明、会議の進行、発言者の意見の要約に加え、時にはジョークを飛ばしたりして、場を和ませる。このようなMCに必要な英語表現力を身につけるために、授業の中で実践演習を行う。さらには、文書での説明や質疑応答を通して、相手と交渉できる語学力をも養う。 ●英語上級 通訳将来通訳のプロとして、あるいはコミュニティのボランティア通訳として、または国際化社会における多言語企業で働く者として、必要な技能を養成するキャリア・パス(career path)科目である。通訳養成に使われる訓練法、つまり耳から入ってくるセンテンスのリピートと訳、シャドーイング、サイト・トランスレーション、パラグラフごとの要約と訳など、英語から日本語、日本語から英語へとすばやく転換する力を養う。また、日本に暮らす外国人の数が増加していることから、言葉の橋渡しをするコミュニティ通訳者として、司法、医療、学校、行政の通訳業務についても学ぶ。 ●英語上級 翻訳将来の翻訳者を育成するための入門的キャリア・パス(career path)科目である。翻訳は現場での経験がものをいう仕事であるが、大学の授業で翻訳の理論と方法を学び、実務翻訳演習をすることで、翻訳の難しさと重要性を学ぶ。翻訳とは辞書と英文法の知識さえあれば誰にもできるという単純な作業ではないのである。内容としては、翻訳の理論を最初に学び、次に実際に解説文、評論文、論文、小説、絵本、マンガ、字幕、歌詞、マニュアル、カタログ、ビジネスレター、契約書、広告文の翻訳演習を行う。化共生」の各区分をはじめとする2年次以降の学科科目、3年次以降の国際文化演習(ゼミ)を受講するための予備知識を習得する。学科基礎専門外国語
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