もっと!SUAC国際交流/多文化・多言語教育研究センターキャンパスライフ/支援制度/入試情報 国際文化学科 大学院カリキュラムインフォメーション16の質問SUAC_116●韓国社会文化論古来より日本と韓国(朝鮮半島)の関係は深く、韓国の文化と社会を知ることにより、自文化の新たな面(価値や魅力など)に気づくことができる。そのため、韓国の文化と社会を知ることは、何よりも自分自身(日本)について学ぶことであり、世界を知ることにつながる。韓国の社会的・文化的特質に迫るために、様々な観点から韓国の伝統文化と生活文化を体系的に捉え、韓国社会の基層構造について学び考察する。そして、韓国社会の文化的特質について理解を深める。●中国古典学中国古典の教養が東アジアの思想文化の基盤にあり、これに対する教養なくしては東アジア文化の理解はありえない。本講義は、儒学(経学)、歴史、諸子百家(思想)、文学(詩文集)の分類に従い、それぞれに関する人物と書物を紹介しつつ、その特色について考えていく。中国古典を体系的に概説し、その中から教訓を得、教養の幅を広げるとともに、その背景となっている社会の民族文化的基盤をも視野に入れて考察する。中国古典を通して、ものの見方、感じ方、考え方を広くしていくことを目指す。●アジアビジネス論NIES、ASEAN、移行経済国とインド亜大陸という区分に基づき、アジア諸国の経済発展の軌跡を回顧し、今や世界の経済成長のエンジンとまで称されるアジア経済の全体像を把握する。また、日本などの先進国とアジア新興国の多国籍企業のあり方を通して、アジアで形成された生産ネットワークの実態と拡大するアジア市場の趨勢を明確にする。グローバル化が急速に進む中、日本は今後アジア諸国とどのように経済連携を図っていけるかについて考えることを目的とする。●東南アジアの歴史東南アジアの歴史について考察し、この地域の社会の特質を理解する。主として18世紀末までの時代を対象とし、東南アジア大陸部諸地域の社会の形成およびそれらの諸地域間の関係や、東南アジアと近隣諸地域(東アジア・南アジアなど)との関係、さらにはヨーロッパとの関係の歴史について理解を深める。その理解に基づいた考察を通じて、19世紀以降の東南アジア史および現在の東南アジア各地の社会に関する理解を深めるための基礎を築く。●近現代の中東A世界有数の産油国であるのみならず、中東随一の大国にしてそれ自体が一つの中華世界をなす国イラン。カージャール朝からパフラヴィー朝を経てイスラーム共和国に至るまでのその歴史を、イスラーム以前にさかのぼる古代ペルシア以来の文化的変容を踏まえつつ、近代化の過程における世俗主義モデルと十二イマーム派イスラームの政治理論の相剋、多民族国家における国民統合の探求、民主主義体制の模索、英露および米ソの狭間での独立維持などの問題を踏まえて概観する。解すること、「中国脅威論」と「中国崩壊論」といった正反対の論調が並行する中国経済のマクロ的背景を理解すること、そして経済成長の意義について考えることを目的とする。専門科目地中海・西欧・北米●近現代の中東B13世紀末から第一次世界大戦期まで東地中海地域に覇を唱えた巨大な多民族・多宗教国家オスマン帝国の解体過程を、ムスリムの政治指導者がイスラーム法に基づく統治を行なう「イスラームの家」が一群の国民国家に分裂していく過程と捉えて振り返り、今日この地域で多発している紛争の淵源をこうした国家理念の相剋に求める。この科目はいわゆる「トルコ史」を主たる叙述の対象とするが、必要に応じてバルカン半島やアラブ地域の状況にも言及する。●イタリア文化史国家統一に至るまでのイタリア文化、次いで国家統一後からファシズム期までの文化、さらに戦後から現代に至る文化の歴史的発展について概説し、それぞれの特徴を考察する。特に、文学、オペラ、美術、映画などの分野に着目し、イタリア文化が持つ「多様性」と「創造性」の根源を時代の推移に即して探ってゆく。併せて、現代における都市と生活のあり方や衣食住に関わる生活文化も視野に入れ、イタリアの文化と社会について幅広い観点から理解する力を身につける。●フランス文化論論理性、批評性、社交性、個性尊重という側面に焦点を当て、フランスの文化と社会の成立を歴史的に概観し、その特質について考える。主に扱うテーマとして教会建築(中世)、フランス語の成立、教育制度、19世紀パリ改造、戦後の経済成長と移民政策、女性の社会進出など。同時にリアルタイムで話題になっている時事トピックにも言及しながら、近年フランスが直面する社会の変容とその課題も考察する。美食やモードといった表層的イメージから一歩踏み込んで、ヨーロッパ、そして世界の中のフランス文化の独自性を理解する。●ルネサンス文化史西欧近代文明の源となったルネサンスの文化を幅広い視点から考察し、その芸術的・文化的遺産に対する知識を深めるとともに、それらの根底にある思想と精神を明らかにする。まず、美術、建築、音楽、文学の領域について、文化的社会的背景とともに特徴を概説し、さらに、祝祭、衣装、食事など生活文化に対する理解も深める。「人文主義」「芸術家」「個人」をキーワードに、ヨーロッパ文化におけるイタリア文化の位置と、現代まで続くその影響について論じていく。 ●古代ギリシア・ローマ文化と社会古代ギリシア・ローマの文化は、数世紀にわたって古代地中海世界の中心的な位置を占め、その後に成立した「ヨーロッパ」の社会や経済、文化にも大きな影響を与えた。本講義では、文献等の資料を用いて古代ギリシア・ローマの社会、文化、そして経済活動を概観する。たとえば、都市ローマに対する食糧供給とそれが社会に与えた影響などについて論じながら、現代における社会や経済、文化に関する諸問題を考える手がかりを探求する。●中東現代史主としてオスマン帝国解体後の時代に比重を置いて、世俗主義的ナショナリズムを建国の理念とする共和制の非産油国トルコと真正のイスラーム国家を標榜する君主制の産油国サウディアラビアという対照的な性格の両国およびそれらの中間的存在ともいうべきエジプトのスンナ●英米文学史大学生が身につけるべき教養として、代表的なイギリス文学およびアメリカ文学の作家と作品について取り上げる。作家の伝記的事項、および作品の内容、あらすじ、登場人物、文体、テーマや特徴について学ぶ。講義形式ではあるが、原典の一部を味読する。作品そのものに加えて、作品の背景となる時代性や社会問題、とりわけ「文化」について大きく取り上げる。英米大学の講義ビデオ(英語)や、映像作品などの視聴覚教材も随時用いながら講義していく。●西欧・北米文化論「西欧・北米」として括られる地域は、近代市民社会を胚胎し発展させ、近代文明における先進性を自認していただけでなく、他地域からも近代化の目標と見なされていた。だが西欧・北米において近代文明は、それまでの社会や文化を変える市民革命や産業革命などを経ながら発展し、またポストモダン思想のような近代への疑念や否定的な見方にもさらされてきた。そうした過程を視野に入れながら、西欧・北米に固有の文化について考察する。●英語文学概論A英文学史において歴史的に評価の高い重要な作品を概観しつつ、それぞれの作品の時代的背景、作品の表現技法、その背後にある思想、その時代の文化、プロット、作品内部に内在するテーマなどの特徴について考察し、論じる。特に作品が生まれたそれぞれの時代や社会の中で「文学」がどう定義され、存在してきたかを具体的事例とともに考察し、文学作品とその作品が生まれた時代との相互関連を深く理解できるように授業を進めていく。●英語文学概論Bアメリカの時代背景を重視しつつ、とりわけアメリカ文化・社会地域問題・移民・異文化等の重要な学問的トピックとも関連させながら、第二次世界大戦後の主要なアメリカ文学作品(映像作品を含む)を読み解いていく。原作、映像作品、文献資料を調べて、グループでプレゼンテーションをして、クラス貢献をする学生参加型の授業である。口頭発表をするとともに、クラス全員で質問やコメント、補足や各自の意見を提出して、作品に対する印象や感想を交換する。●イギリス文化論イギリスは正式にはグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国と呼ばれるように、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの各地域がそれぞれ独自の文化を持っている。また、現在は表面的にはキリスト教文化であるが、その深層を見ると、古くからのケルトやゲルマンなど異教の文化の影響を無視することができない。この授業では、そうした各地域や古くからの伝統に目を配りつつ、現代文化に生きる伝承文化について講義する。派ムスリムの3つの国の歴史を比較検討する。中東地域では、20世紀中葉までに反帝国主義を掲げ「上からの近代化」を図る多分に強権的な民族主義政権が相次いで成立した。これら政権の行き詰まりはオルタナティヴとしてのイスラーム主義の復興をもたらすことになった。 文化政策学科 芸術文化学科 デザイン学科 文化・芸術研究センター キャリアサポート
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