静岡文化芸術大学 大学案内 2024
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Curricu Infor l mationカリキュラム/インフォメーションum/SUAC_119学科基礎学科必修専門科目政策●リサーチ&プランニング基礎本科目は、基本的なリサーチ(調査・研究)とプランニング(企画・計画立案)を実践するための理論・手法・スキルを体系的に習得するリサーチ&プランニング(R&P)科目の「基礎編」であり、最終的にはR&Pの成果を具体的なプレゼンテーションにつなげることを目指す。本科目では、基本的な統計資料の利用方法(見方、使い方)やデータ分析の基礎(記述統計の方法、図表の作り方等)を解説するほか、テーマ探索の方法論も紹介する。●リサーチ&プランニング応用本科目は、基本的なリサーチ(調査・研究)とプランニング(企画・計画立案)を実践するための理論・手法・スキルを体系的に習得するリサーチ&プランニング(R&P)科目の「応用編」であり、最終的にはR&Pの成果を具体的なプレゼンテーションにつなげることを目指す。本科目では、実際に自分で資料やデータを収集し、分析しうる形まで整理していく社会調査手法の具体的な方法と手順(調査設計、サンプリング、調査票の設計、実査、集計等)を体系的かつ詳細に解説する。●リサーチ&プランニング実習本科目は、基本的なリサーチ(調査・研究)とプランニング(企画・計画立案)を実践するための理論・手法・スキルを体系的に習得するリサーチ&プランニング(R&P)科目の「実習編」であり、最終的にはR&Pの成果を具体的なプレゼンテーションにつなげることを目指す。本科目では、調査の企画から報告書(提案書、行動計画書等)の作成に至るR&Pの全過程を体験的に実践する。また、斬新な発想を得たり共同作業のスキルを向上させたりするためにテーマ発想方法(ブレイン・ストーミング)やグループ・ワークの方法を体験する。●社会学社会学の広範囲な領域を、ミクロ・マクロ、構造・プロセス、主観・客観などの異なる視点から解説する。また、社会学が、ジェンダー、世代、地域などの社会構造や、多様化、格差化、グローバル化などの社会変動について、どのように調査し研究するかを、具体的な事例をもとに解説し、他の社会科学と比較対照しながら、学問としての特色や基礎的な概念を学ぶ。さらに、文化政策学科の1年次前期の必修科目として、文化と、政策、経営、情報の各区分領域との関係をどのように捉えるかについても、整理しつつ説明し、学科の教育体系を俯瞰的に理解する。●経済学この授業では経済学的なものの見方や考え方を会得するための頭の体操を行う。ミクロの観点では、需要・供給の関係や合理的行動の理論に基づき、身の回りで起きている現象を主に消費者の立場から考察する。マクロの観点では、GDP統計のデータに基づく所得形成についての考察や、財政・金融政策の仕組みについての考察を行う。物事の仕組みを「考える」ことに重点を置き、経済事象を理解するのに必要なミクロ経済学・マクロ経済学のコンセプトやロジックを解説する。●政治学政治学は、権力、国家、リーダーシップといった2024年度 カリキュラム●法律学この授業では、法律学の主要分野の基礎知識を習得し、さまざまな法的論点について論理的で説得力のある思考・判断を実践することを目的とする。法律学を学ぶにあたって必要となる概念や制度についての概説を経て、公法・民事法・刑事法といった法律学の主要な各分野の基本的な理論を、社会における具体的な問題に照らすとともに、裁判例の検討を交えながら学んでいく。●行政学官僚制や行政機関をめぐる概念や理論の歴史的経緯を踏まえた上で、現代日本の行政における制度・仕組み、役割・機能、特徴・課題の現状と変容を理論面と実証面から体系的に整理する。内容は標準的な行政学のテキストに準ずるが、国と地方の関係や地方行政の実態を詳しく取り上げるほか、通常のテキストではカバーされにくい最新のトピックを積極的に取り上げていく。●行政法この授業では、行政法の基本的な仕組みやその背景にある考え方、主要な争点など、行政法についての基礎知識を習得することを目的とする。行政法の基本原理の概説に続いて、行政活動の多様な行為形式や、行政活動に不服を有する私人の権利利益の救済制度について、憲法をはじめとする諸法律との関連性を踏まえつつ、具体的な裁判例を素材としながら学んでいく。●地域計画論日本の国土・地域・都市の行政施策としての「計画」の系譜をたどり、環境、自然、歴史・文化などの今日的課題に対応した計画論の方向性についても概説する。計画の圏域とジャンルは多種多様であり、様々な計画の考え方を理解する。特に、都市規模や農山村など地理的な立地条件の違いや、歴史的経緯などを踏まえた計画を概説し、そこで果たしてきた計画の意味合い、主体のあり方、可能性と解決すべき事項などについて、具体的な事例を取り上げながら考える。●地域情報サービス論図書館サービスの基本(概要や構造、歴史など)を踏まえ現在行われている各種サービス(課題解決型サービス、障害者・高齢者・多文化サービスなど)について事例に則して解説する。さらに、著作権や公共貸与権、コミュニケーションの基本などについても解説する。その上で、公共図書館が地域に果たす役割や今後の可能性について考える。●地域社会論今日の地域社会は、人口の減少高齢化、経済のグローバル化、地方分権化、公共部門の財政悪化等の影響を受け、対応や変貌を余儀なくされている。本科目では、こうした社会的趨勢を踏まえた上で、地域社会(都市、農村、中山間地、限界集落、特定のコミュニティ等)に焦点を政治現象の本質にかかわる「基礎理論」、政党、利益集団といった政治活動の主体ならびに選挙、議会など政治の動態を分析する「政治過程論」、そして、あるべき政治の姿を考究する「政治思想」などの分野に分かれる。本講義では、「基礎理論」を中心に、「国際政治」分野も視野に収めつつ、政治学の理論と学説を概観し、政治の本質を理解し、分析するための基礎的な概念の習得を目標とする。当て、地域社会の現状に関して生活・文化面を中心に理解を深めるとともに、地域社会が抱える固有の問題について、その成立背景を含めて考察し、その問題に対する行政・住民の対応の実態や解決のあり方を検討する。●地方財政論経済の長期低迷、産業のグローバル化、人口の減少高齢化等が進む中で地域社会が抱える課題は多様化・複雑化している。こうした中で、地方自治体の果たすべき役割はますます重要になっている。自治体がその役割を果たし、地域の福祉と発展を実現するためには、健全な財政を基盤として、必要とされる施策や活動を実施することが必要である。そこで本科目では、自治体の財政面に焦点を当てて、その制度・仕組みと現状を体系的に学習することを主眼とする。●創造都市論創造都市論について、代表的な提唱者の著書などを参考にその誕生から今日までの系譜をたどるとともに、それ以前からあった文化・芸術との連携による都市・地域発展の思想や方法論にさかのぼって歴史的視点からも考察する。また、都市の文化的資源の産業面への活用に着目して、都市や地域の経済発展や市民生活の豊かさのあり方について考察する。創造都市の取り組みの背景や内容は国内外諸都市において様々である点について、事例を通じて学習する。●経済政策論経済政策論は、ある目的を達成するために、いかなる手段が有効であるかを理論に照らして判断することを目的としている。この授業では、経済学の考え方をもとに、市場メカニズムの有効性、市場の失敗に対する政府の市場介入の必要性について考察する。さらに、経済政策を支える様々な理論を踏まえつつ、個人の効用最大化行動が経済政策の効果に及ぼす影響や、それに伴う政府の失敗などにまで視野を広げ、経済政策の意義および効果を客観的に考える力を養う。●環境政策論現在地球規模に広がりつつある環境問題の克服には産業技術、生活様式、国土構造さらには社会経済システムの根本的な転換が必要とされることを踏まえて、環境汚染・廃棄物処理など、直面する問題に対して有効であり、かつ上記の変革も推進しうるような環境政策のあり方を考察する。さらに、都市や地域の生活環境の観点(アメニティや安全性など)から、都市環境施策のあり方についても検討する。●地域福祉論福祉には児童家庭福祉、高齢者福祉、障害者福祉等の領域があるが、いずれも地域社会や地域住民との関係性が強く、福祉施策・サービスの実施主体も、自治体や社会福祉協議会等の地域の主体が中心になっている。本科目では、地域社会とその住民が直面する現状を踏まえた上で、地域福祉の理論・制度や行政施策の推移、さらには、地域福祉に関わる機関・団体、人材、ボランティア・NPO等の活動の実態を概観する。その上で、地域福祉が抱える課題や解決のあり方を検討する。

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