静岡文化芸術大学 大学案内 2024
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もっと!SUAC国際交流/多文化・多言語教育研究センターキャンパスライフ/支援制度/入試情報 国際文化学科 大学院カリキュラムインフォメーション16の質問SUAC_122学科基礎専門科目政策とマネジメント文化と芸術 ●芸術文化入門芸術文化学科の学生として必要な学びの基本を示すための科目である。文化、芸術を専攻研究する学生として、また将来の事業企画者・支援者・政策立案者として、文化、芸術に能動的にかかわっていく上での基盤となる理解と責任感を醸成することを狙いとする。学科専任教員複数名によるオムニバス形式で講義を行い、文化、芸術に多様なジャンルがあることを確認するだけでなく、それらを大学での学びの中で扱う方法も多様であることを認識する。●芸術表現A・B実際に第一線で活躍する芸術家のもとで、その訓練や制作の場に立ち会い、芸術従事者の姿勢、心構えに触れるとともに芸術の深遠さとそれに携わることの厳しさを体感することが狙い。将来事業企画者、支援者、政策立案者として文化、芸術にかかわる者になることを想定し、そのような者として不可欠な、高度に専門的な芸術表現の現場を体験することによって、芸術の本質について考える。芸術表現Bとあわせ複数の領域を用意し、うち1枠を必修とする。●芸術文化基礎A〜Dゼミに所属する前の学科学生を対象とし、大学生としての読み・書く能力を前提として、学科専任教員にそれぞれ所属し、文化、芸術に関するさまざまな専門領域での研究手法の基礎を学ぶ。専門領域での基礎的文献を読解し、検討することによって専門領域についての知識を得るとともに、それを整理し、まとめるなどの作業をすることによって、読み書く能力をさらに高め、考察力と分析力を養うことを目指す。基礎AB、CDあわせて10クラス程度を設定し、うち2クラスの受講を義務づける。●芸術文化特講一つのテーマを設定し、多様な専門性を持つ学科専任教員が、各自の専門領域に関連する様々な視点から当該テーマをめぐって行うオムニバス方式の連続講義とする。学科で一定の学習を積み重ねた上で、ゼミ選択を控えた学生を対象とする。受講者は、同一テーマへの多角的なアプローチの可能性を体得すると同時に、それらの異なったアプローチが互いにつながりを持つということを理解することが狙いである。学生は、この授業で示される多様な専門領域から、自分が関心のある領域への理解を深め、次の段階に進む助けとする。●芸術文化政策の理論法学、政治学、経済学、社会学等、社会科学の主要な領域の中から1つあるいは複数の分野を取り上げ、それぞれの学問分野における芸術文化政策についての研究の系譜を概観するとともに、それぞれの理論体系の特徴を学ぶ。さらに、これらの理論を実際に我が国および諸外国において行われている国や地方公共団体の芸術文化政策の事例にあてはめて分析を行う。これらを通じて、現実の芸術文化政策を理論的に分析するための基礎を身につける。2024年度 カリキュラム●アートマネジメントA公共性を持つ非営利芸術組織のマネジメントであるアートマネジメントの各論として、非営利芸術組織の特徴、および日本のそれらが持つ課題を踏まえて、課題解決のために必要となる、より専門的な領域についての理論的、実践的な知識を身につける。特に、公演、展覧会、教育プログラムをはじめとしたアウトプットを鑑賞者等に届けるためのマーケティングや、非営利組織が持続的に活動を続けるために不可欠な資源を獲得するためのファンドレイジングなどを中心に学ぶ。●アートマネジメントB公共性を持つ非営利芸術組織のマネジメントであるアートマネジメントの各論として、非営利芸術組織の特徴、および日本のそれらが持つ課題を踏まえて、課題解決のために必要となる、より専門的な領域についての理論的、実践的な知識を身につける。特に、非営利組織が営利組織とは異なり、賃金等を中心とした金銭的インセンティブが働きにくい組織であるという特徴を踏まえた上で、組織や組織間関係、人的資源管理、戦略計画などを中心に学ぶ。●芸術文化政策の国際比較芸術支援に関わる政策分野を中心に、日米あるいは日欧等の文化政策について時代背景等の歴史的視点を踏まえて比較検討することにより、政策目的の変遷や、政策手段の多様なあり方についての理解を深める。特に、政策分析に不可欠な、市場と政府、そして非営利経済の関係についての視点を養うとともに、各種の補助金制度、租税優遇措置、顕彰制度や官民協働等、具体的な政策手段の特徴や、法や計画策定等の意義や限界等について検討する。●文化施設の管理と運営劇場・音楽堂等をはじめとした文化施設が、市民や地域社会に対して果たすべき使命についての認識を深めるとともに、こうした施設の管理と運営のあり方について実践的に学ぶ。特に自治体が設立した公立施設においては、2003年に導入された指定管理者制度の特徴や課題等について、事例研究を取り入れながら検討を行うとともに、2012年に制定された劇場・音楽堂等の活性化に関する法律の意義や特徴を踏まえつつ、今後の我が国における文化施設運営のあり方についての考察を深める。●文化財保護政策我が国の文化財保護の法的・制度的な枠組みについて基礎的な知識を身につけた上で、有形および無形の文化財保護に関する様々な事例研究を通して政策の背景や課題について分析する。特に1950年に制定された文化財保護法の意義や特徴と、その実施体制が我が国の文化財保護政策および文化政策の他領域に与えた影響などについての理解を深める。さらに、近年の注目すべき動きとして、文化財と地域社会・まちづくりとの関連について検討する。●地域社会と芸術文化まちづくり、観光振興、産業振興、住民間コミュニケーション促進、地域アイデンティティの形成など、芸術文化は地域社会の発展と密接な関わりを持っている。我が国あるいは諸外国における具体的な事例を参照しつつ、地域社会における芸術文化の役割について幅広く学ぶ。これらを通じ、地域社会における文化施設や実演芸術団体等のアートマネジメントのあり方や、地方公共団体等における芸術文化政策のあり方を考えるための視野を広げる。専門科目●現代社会と芸術文化医療や福祉、更生や教育の手段としての活用や、様々なマイノリティに関する社会包摂の手段として注目されるなど、芸術文化は現代社会における様々な問題と密接に関わるようになってきている。情報化、少子高齢化、国際化をはじめとした現代社会における様々な環境変化と芸術文化の関係について、国内外の様々な事例を通じて多面的な視点から学ぶことにより、現代社会におけるアートマネジメントや文化政策のあり方を考えるための視野を広げる。●文化と芸術A〜Dこの科目群では、文化、芸術の多様な展開について、それぞれの領域において提示される諸現象の現状や特色などを理解するとともに、それらを学問的に取り扱う方法や、それによって明らかになることがらについて考える。文化、芸術についての学問的理解の上で欠かせない学問領域について、歴史的展開や最新の状況を鑑みつつこの科目群で取り扱うこととする。それぞれのジャンルによってA〜Dで展開する。美術、音楽、演劇等のジャンルとともに、社会や時代の要請に応じたジャンルも扱う。●現代芸術論A〜D文化・芸術を考える上で無視することができない、とりわけ現代に特徴的な事柄、現象を取り上げ、その性質や課題について考察することを狙いとする。また、このような現代的課題に対する対処法とはどのようなものかについて考える。これらの現代文化、現代芸術諸領域の研究方法についても最新の情報を交えながら概観する。それぞれのジャンルによってA〜Dで展開する。美術、音楽、演劇等のジャンルとともに、社会や時代の要請に応じたジャンルも扱う。●芸術特論A〜D文化、芸術の各領域において特に際立った現象、出来事などについてテーマ別に取り上げる。それぞれのテーマに即したより深い考察を扱う。特に、複数の専門領域にまたがるような学際的領域にある事象、これまで学問的にあまり扱われることがなかったような最新の事象や理論、研究領域などについても扱い、文化、芸術を新しい視点で切り取る方法を知る。それぞれのジャンル、テーマによってA〜Dで展開する。美術、音楽、演劇等のジャンルとともに、社会や時代の要請に応じたジャンルも扱う。 文化政策学科 芸術文化学科 デザイン学科 文化・芸術研究センター キャリアサポート

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