静岡文化芸術大学 大学案内 2025
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自分がデザインしたセット描きたい世界観を仲間と創り上げる喜び今あるものの価値をデザイン思考で見直すこと。森町から、新たな魅力を発信巻頭特集 _知と実践の力         1 学びのキーワード     2 学びの現場     3 学びのその先へ日本テレビが制作するドラマのセットをデザインする仕事をしています。台本を読み込み、脚本家や監督のイメージを尊重しながら、どんな部屋や内装にするか、コンセプトをもとにデザインを起こし、小道具や大道具など美術スタッフと相談しながら進めています。様々な役割の方々と仕事を進めるのは大変な面もありますが、みんなで一つのセットを創り上げるのは、楽しくてやりがいのある日々です。元々テレビドラマが好きで、特に建物や内装に興味があり、建築やデザインが学べるSUAC へ進学。建築の領域を中心に幅広く学びながら、インテリアコーディネーターの資格取得や、商店街活性化のプロジェクトへの参加など、やりたいことを自由にできる環境も魅力でした。職場には美大出身者も多いのですが、セットのデザインを提案する際など、SUAC で身につけたプレゼンテーションスキルが強みになっています。目標は一人前のチーフデザイナーになること。ドラマを盛り立てる世界観が描けるよう、街並みや日常の風景を観察して目を養い、知識を蓄積していきたいです。松浦なつみさん デザイン学部 空間造形学科 2016年度卒業株式会社日本テレビアートドラマ・映画部 デザイナー総務省事業の「地域おこし協力隊」として、静岡県森町で特産品の開発、地域の魅力発信をする拠点づくり、町内への広報活動を担当しています。具体的には地元特産品の和栗ビールの企画販売、古民家を改装した魅力発信施設「たまどん」の開設と企画運営、協力隊の活動を紹介する新聞づくりと、幅広い業務を行います。SUAC では学部から大学院へ進み、卒業後、一旦就職しましたが、大学院で触れた地域の課題をデザインの力で解決する「地域デザイン」の学びを思い出し、「挑戦するなら今だ」と思い切って飛び込みました。学部時代はインターフェイスを中心に学んでいましたが、デザインの中でも自分で課題を見つけ、その解決提案をする思考プロセスの部分が好きだったことが、今の仕事につながっています。現在の活動では、今も交流の続いているSUAC卒業生の友人に仕事を依頼することも。興味関心が同じ仲間が周りにいる環境は想像以上に心地よく刺激的でした。「何を学ぶか」も大切ですが「誰と学ぶか」も大事にして、好きを学ぶ大学生活を楽しんでください。松葉知香さん デザイン学部 メディア造形学科2017年度卒業         デザイン研究科 2019年度修了 静岡県周智郡森町 地域おこし協力隊SUAC_016SUACSUAC

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