長崎県立大学 広報誌「クローバー」2015 vol.9
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学生一同 太田学長、本日はよろしくお願いします。下川 早速ですが、来年度の学部学科再編により、大学がどのように変わっていくか、教えてください。太田学長 まず、大学の使命や理念は変わりません。これは普遍的な大学の姿勢です。世界全体としてグローバル化している現代では、地域と国際を分けて考えることは現実的ではなくなると予想しています。そのため、地域や国際という本学が重視してきた2つの視点は今後も重要性を増すと考えています。次に、変わるのは、教育内容です。学生たちには、より実践的で能動的な力を身につけて社会で羽ばたいてほしい。これが私たちの一番の願いなんです。基礎の学習はもちろん、必要なスキルのための実習はこれまでと同じように進めていきますが、どんなに講義を重ねてもキャンパスの中だけでは身につく力が限られてきてしまいます。より能動的な働きかけができる人材を育成できるよう、地域の方々とも連携したプログラムを教育課程に取り入れていくことが新しい試みです。鹿野 地域との連携と言えば、「しまなびプログラム」もその一環でしょうか。太田学長 そうです。「しまなびプログラム」は普段触れ合うことの少ない離島の方々と関わることで、ローカルな視点で地域の課題に取り組める学生を育てることが目的です。学生自身が長崎の「しま」に関わる課題を設定し、フィールドワークを通し、何らかの提案をする。全学科の必修科目ですから、入学後に受ける授業としては一番刺激的かもしれませんね。1年生の下川君はもう経験しているんですよね。下川 はい、この1年の講義の中で最も印象に残っています。特に私はグループリーダーを務めたので、人をまとめることの大変さ・難しさを思い知りました。問題が起こったときに周りに相談せずに、自分だけで解決しようとする自分の悪いクセにも気づくことができました。テーマを自分で決めたり、地元の方に話を聞いて問題点を見つけた大学の使命や理念は変えず、教育内容を変える。学生が成長するために、より実践的なプログラムを多数用意。経済学部 地域政策学科2年沼里 千晶さん国際情報学部 国際交流学科1年下川 裕大さん太田 博道学長看護栄養学部 看護学科4年鹿野 美恵子さん太田学長 在学生新しいステージに向けて。来春、学部学科再編を機に、新たなスタートをきる長崎県立大学。これから大学がどのように変わっていくのか?在学生の代表が太田学長にお話を伺いました。座 談 会UNIVERSITY OF NAGASAKI01

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