長崎県立大学 広報誌「クローバー」2015 vol.9
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り、高校生の頃にはできなかった体験をたくさんしました。太田学長 学んだことをいかに実践に移せるかが大切です。「長崎白書作り」も、同じくフィールドワークを通して学生が成長するプログラムです。実地調査や分析により長崎県の経済白書を作ることで能動的学習力を鍛えることができます。また、実習面をより強化することにも力を入れています。「長期インターンシップ」や「海外インターンシップ」「経営実践」などがそうですね。鹿野 私も病院でのインターンシップに参加しました。実際に看護師さんに同行し、病棟内でどんな仕事をされているのかを間近で見ることができたのは貴重な経験です。「この病院で働きたい」という意欲を持って就職活動に励むことができたので、インターンシップに参加して良かったと思います。沼里 私は海外インターンシップで、シンガポールにある日系企業で2週間働くという経験をしました。実際に現地で過ごして驚いたのは国の経済力と人々の活気です。もちろん、講義で学んでいたので知ってはいたのですが、自分の目で見ると改めてその凄さを感じることができました。鹿野 百聞は一見にしかず、ですね。沼里 まさにその通りです。研修を通して学んだのは「間違いを気にするより拙くてもいいから臆せず話すことが大切だ」ということです。英語を上手に話せると海外での仕事の幅がもっと広がるんだという実感も得られたので、帰国後の学習のモチベーションにも繋がりました。経験して良かったです。太田学長 学生が海外でインターンシップを行うなんて大それたことを、と最初は思いましたが、これが意外とみんな頑張ってなんとかこなしている。もちろん教員も引率しますが、できる限り本人が考えて行動するように促しています。「大学の総合力を活かした地域社会・国際社会への貢献」は、長崎県立大学の理念でもあります。みんながこうして学んでくれていることはとても嬉しく思います。それらのスキルを社会で生かすことができるよう、新しい学部のスタートとともに私たちもさらに教育面に力を注いでいきたいと思っています。沼里 もし「海外インターンシップ、面白そうだけど自分にできるかな」と不安を持っている後輩がいたら、私は絶対に「行ったほうがいいよ」と声をかけます。私自身、それほど語学力に長けているわけではないのですが、帰国後、TOEIC®のスコアが飛躍的にのびました。大切なのは決意・熱意・覚悟。「学ぶ姿勢」次第で人生が変わる。鹿野 美恵子さん沼里 千晶さん下川 裕大さん新しく生まれ変わる長崎県立大学が皆さんを待っています。看護学科は、看護についての基本的な知識や技術について学ぶだけではなく、様々な経験の中で「自分が大切にしたい看護は何か」を深く考えることができます。実習を通して多くの方と関わる機会が多いので、一人の人間としても大きく成長することができると思います。自分を信じ、同じ夢を持った仲間と切磋琢磨しながら、夢に向かって一歩一歩進んでいきましょう。長崎県立大学は積極的な学生に学ぶ機会を与えてくれる大学です。「学びたい」と強く思えば必ず実現できる環境です。そしてそのフィールドは学内だけに留まりません。たくさんの場所に行き、様々なものに触れることで自分の見聞が広がります。「自分の力を試してみたい」と思っている皆さん、入学後には想像以上の充実したキャンパスライフが待っていますよ。大学には「しまなびプログラム」をはじめとするユニークで刺激的な授業がたくさん。自分で考えることが増えるので、高校生の頃とはまったく違う体験が待っています。そしてその経験は自分自身の成長に大きく繋がるはずです。先生方もとても熱心に指導してくださり、大学のサポート体制もしっかりしているので安心して学ぶことができますよ。キャンパスで待っています!中には100点以上のびた人もいました。やっぱり座学だけでなく実践することは重要なのだとしみじみ思いました。太田学長 あらゆる状況で的確に判断する力や積極的に動ける主体性、協働性もインターンシップで身につくものです。太田学長 もちろん、カリキュラムだけが勉強ではありません。クラブ活動や地域内外でのボランティア活動など、学ぶ意欲さえあればどのようなものでも糧にすることができます。君たち在学生には、これらの活動に携わってきた経験をもとに後輩を導いてほしい。新入生の中には長崎を知らない学生もいるだろうから、長崎の良さをぜひ伝えていってもらいたい。下川 私はまだ入学して1年もたっていませんが、すでにこの大学に来て良かったと思っています。後輩にもそう思ってもらえるよう、私たち在学生が手本となってひっぱっていくことが大切ですね。頑張ります。太田学長 期待していますよ。来春、長崎県立大学への進学を考えている高校生の皆さんに伝えたいことは「4年間で成長するぞ」「変わってみせるぞ」という強い決意と熱意、そして覚悟をもって本学に来てほしいということです。私たち教職員もサポートしますが、何より大事なのは本人の「学びへの姿勢」です。そのためには新しく始まる実践的で能動的な教育課程プログラムを十分に活用してほしいと思っています。学生一同 太田学長、本日はお忙しい中、ありがとうございました。(長崎県/長崎南高等学校出身)(長崎県/佐世保西高等学校出身)(佐賀県/致遠館高等学校出身)02

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