長崎県立大学 広報誌「クローバー」2019 Vol.16
3/8

木村 務Tsutomu Kimura昭和24年10月4日生まれ。昭和47年、佐賀大学農学部農学科卒業。昭和53年、九州大学大学院農学部研究科博士課程満期退学。昭和53年4月より、西九州大学家政学部講師~教授を経て、平成13年に長崎県立大学経済学部教授へ。長崎県立大学経済学部経済学科長を経て平成17年に副学長に就任(平成25年3月まで)。平成25年6月より株式会社佐賀銀行取締役(非常勤)。平成27年3月、長崎県立大学退職。同年4月、長崎県立大学名誉教授。平成31年4月、長崎県立大学学長に就任。木村 務先生って、どんな人?PRIVATEinterview ゴルフと音楽です。ゴルフは青空の下で自分と戦うことが最大の魅力。音楽は学生の頃、ベースをかじったので、ジャンルにはこだわりませんが、ジャズやロック、クラシックでも、ついベースの動きを拾ってしまいます。趣味を教えてください。 中学3年生の時に英語の先生に教わったWhere there is a will, there is a way. です。好きな言葉を教えてください。 大学紛争の時代でしたので、まじめに出席して単位を取るよりも、天下国家を議論したり、ちょうど米の減反が始まった頃で、米作りに人生を懸けていた父親や周囲の農家の農業の行く末を考えたりしていました。 一方でサークル活動にも力を入れ、ギターアンサンブルでベースを弾いていました。大学院の受験のとき「大学時代で一番力を入れたこと」を聞かれ、「サークルの運営」と答えたら、随分と怒られたことを思い出します(笑)。何の勉強に力を入れたか、という質問だったようです。 役に立ったかは分かりませんが、いろんな本をたくさん読んだことは確かです。先生はどんな学生でしたか。学生にはどんな大学生活を送ってほしいですか。これからどんな大学を目指していきますか。 皆さんはデジタル・グローバル時代の中で、技術革新と社会構造転換の荒波にさらされています。だから、この波を乗り切るIT技術やコミュニケーションなどのスキルを身につけるとともに、先が見通せない不確実な時代ですので、KEN-SUN力を身につけ、自分で考え、行動できるようになることを期待しています。 学生の皆さんには、大いに失敗してほしいと思います。学生時代は人生のリハーサルの時だと思います。失敗こそが、打たれ強くなる秘訣です。失敗を恐れずに、どんどん新しいことにチャレンジしてほしいですね。学生にどんなことを期待しますか。 どんな困難に直面しても、内に引きこもらず、自分のことだけを考えず、社会のために、困っている人や好きな人のために、いま何ができるかを考え、尽くす社会人になってほしいと思います。いつもどんな時も、誰かのために頑張れる人であってほしい。今の社会はそういう人を求めているのです。 地域を担い、リードする人材を輩出する大学、未来の人々の希望を叶える研究を行う大学、大学の存在そのものが地域を持続可能にする大学です。このような大学づくりを目指すことで世界のNAGASAKIになり、小さくても海外からも認められる大学となり、地域と国際社会に貢献し、平和を実現できる大学になると思います。卒業後は、どんな社会人になってほしいですか。すか2

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る