私は呼吸器内科・外科の病棟に配属されていて、医師がスムーズに診察できるよう準備したり、入院する患者さんの入浴や更衣など身の回りのお世話をしたりしています。処置や診察の際に患者さんの状態に変化がないか観察し、体温や血圧などのバイタルサインを測定、点滴・採血を行うのも看護師の重要な仕事です。 看護師として働くようになり、改めて基礎的能力や技術が必要であると感じました。長崎県立大学には充実した演習設備が整っており、実践に備えた看護技術が身につけられます。放課後や空き時間、休日も施設を利用できるので、しっかりと演習や復習ができました。また、国家試験受験までのサポート体制もしっかりしていて、高い合格率を誇っています。先生方がとても丁寧に、親身になって指導・サポートしてくれるのもとても助かりました。 学生の時は講義や演習、実習と多くの学びがあり、大変な時もありました。特に実習では一人で患者さんを受け持ち、アセスメントや看護計画、ケアなどを考えていました。今は学生の時とは違い、２人ペアで10人近くの患者さんをみています。一人ひとり、疾患や治療方法、ケアも異なるのでスケジュールを立てて、先輩看護師や他のスタッフと相談しながら看護しています。少しずつ業務に慣れると受け持ちの患者さんが増え、多くの処置や緊急入院を担当するようになりました。多重課題への対応は最も成長している部分だと思っています。 患者さんの治療をするのは医師ですが、24時間、患者さんに寄り添うのは看護師。誰よりも患者さんに近い存在だからこそ、変化にいち早く気付け、患者さんやその家族の想いを知ることができます。今は患者さんからの感謝の言葉を聞き、笑顔が見られた時に一番やりがいを感じています。「ありがとう」「ここの病棟で良かった」と、笑顔で退院されるとうれしさがこみあげます。今後は他の病棟も経験し、多くの知識と技術を身につけたいと思っています。経験を積むにつれて多くの患者さんをサポートできるようにボランティア活動で、障がいを持ちながら頑張っている方々と知り合い感動しました。見送りの空港では涙……。初めてユニフォームを着た時に看護師になったと実感。迷っている時に支え合える仲間がいて心強いです。13
元のページ ../index.html#15