公立諏訪東京理科大学 大学案内2023
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42太陽光発電と農業から広がる、エネルギー研究環境エネルギー/有機半導体デバイス渡邊 康之 教授エネルギーの地産地消を目指した新しい蓄電デバイスの開発エネルギー貯蔵/蓄電池工学小川 賢 准教授モノづくりを支える構造接着技術接着工学/材料力学志村 穣 准教授災害現場や惑星を走る、ロボットの走行技術を開発ロボット/テラメカニクス藤原 大佑 助教「燃焼現象」の学理を、エアコン・エンジンから宇宙までニオイの変化から危険を検知する技術の開発材料の性質を応用し安全・長寿命なモノづくりへ基礎教育担当燃焼工学/安全工学今村 友彦 准教授ニオイ科学/火災科学上矢 恭子 准教授材料力学/衝撃工学 伊藤 潔洋 助教齋藤 隆 助教材料探索と薄膜作製法から、半導体デバイスの未来を探る工学と農学の融合により、低環境負荷で持続可能な農業の実現を半導体デバイスや燃料電池に活きる、静電気の技術機能性薄膜材料王谷 洋平 准教授植物細胞工学来須 孝光 准教授放電応用/高電圧工学/エネルギー変換江頭 雅之 助教農作物栽培に必要な光を透過する有機薄膜太陽電池を作製しています。また、太陽光やLEDの下で植物栽培実験を行い光の色や強さ等が植物の成長や栄養成分に与える影響を研究し、得られた知見をもとに有機ELや有機トランジスタを活用したIoTセンサの開発を目指しています。持続可能な社会を目指すうえでエネルギーを貯める技術は不可欠です。当研究室では、蓄電池の安全性や環境調和性を重視した新規水系二次電池の開発を行います。また、蓄電池技術を応用した新しいエネルギー媒体の開発に挑戦し、クリーンなエネルギー循環を目指します。マルチマテリアル化が進む自動車ボディ。これを実現するために接着剤を用いた接合手法が注目されています。車体主要構造部の接合には高強度が必須であり、様々な観点から接着技術を検討するとともに、各種強度試験やCAEを駆使し、接着接合部の強度評価を行っています。近年、惑星探査や災害現場ではたくさんのロボットが活躍しています。そういった場所はやわらかい地盤で構成されており車輪型ロボットは滑りと沈下により走行困難になってしまいます。そこで、やわらかい地盤でのロボットの走行性能の向上を目指して研究をしています。着火・燃焼現象の学理を、理論、実験と数値シミュレーションを駆使して解き明かし、これを水素や冷媒ガスなどの安全利用技術開発につなげています。宇宙を想定した低重力環境での燃焼現象やレーザーによる着火現象にもトライしています。人はニオイの変化により危険を感じ、避難行動などを行います。ものの燃焼時に発生するニオイや、実規模火災実験時のニオイデータ等をAI解析し、新しい火災感知器の開発に向けた研究を行っています。鉄板上にパチンコ球を落としても跳ね返るだけですが、非常に速い速度でぶつけるとくっつきます。これを応用することで、緻密で高性能なコーティングを作ることができます。高速度下で発現する材料の特異な現象を応用し、機械や構造物の安全性確保や長寿命化に向けた研究を進めています。次世代の半導体デバイスを実現するために不可欠な半導体素子中で使用される材料の検討、薄膜の作製法の検討を行っています。アタマやカラダを使って実験をし、物理的・化学的な視点から物質や現象を見つめ、学ぶことを大切にしています。近年の異常気象による作物収量の低下原因の1つは、活性酸素を含めた細胞内有害物質の蓄積による作物へのダメージです。農学・工学・AIを融合させた多面的アプローチから、細胞内有害物質の低減化によるストレス耐性強化技術や農薬の開発を進めています。液体に対して数kVの高電圧を印加すると静電噴霧現象と呼ばれる、微小な帯電液滴を放出する物理現象が発生します。この現象を用いて薄膜作製に応用し、有機薄膜太陽電池や光触媒といった半導体デバイスや直接メタノール形燃料電池に必要になる部品の作製に関する研究を行っております。

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