東京都立大学(現首都大学東京) 大学案内2020
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システムデザイン学部Prole高精度に時間を刻む装置の高性能化と実用化を目指す多方面から開発と実用化が期待される研究分野 精密な時間・周波数の発生と応用に関して、超小型原子発振器の低消費電力化や性能向上と、圧電振動デバイスの高性能化という2つのテーマを追究しています。前者はモバイル製品、車載用途、各種基地局用などでの実用化を目指し、後者はすでに携帯電話に搭載されています。世界で最も生成・測定精度の有効桁数が多い物理量である「時間・周波数」の発生・応用という日常感覚と離れた研究ですが、身の回りで使用できることや実用化することを目的としているため、研究を分かりやすく人に紹介できるようになることを学生にも求めています。 五箇先生の「精密周波数発生・応用研究室」では、研究室名が示すとおり周波数の技術応用のための研究を行っています。私の現在のテーマは、周波数応用に基づく高感度磁気センサ開発のための研究です。磁気の計測は医療分野でのMRIをはじめ、工業、環境と広く用いられる技術であり、高精度、高感度なセンサの研究・開発は多方面から期待されていることを、研究を通して実感します。システムデザイン研究科 電子情報システム工学域 修士1年東京都立 科学技術高等学校 出身綿田 堅 さんNOTICE他分野で可能性が広がる研究を、大学院でも継続しています研究室 Pick up 1精密な周波数・時間・時刻の発生と応用研究室/五箇 繁善 准教授Prole生物学との共同研究により電磁波の人体への影響を検証する 研究室では、電磁波および電磁波を形成する電磁界が、生体に与える影響、例えば神経を刺激する作用について、コンピューターシミュレーションにより解析し、評価しています。また、解析・評価を高速化する並列計算のための数理モデルの開発、アプリケーションのチューニングなどにも取り組んでいます。 研究の応用範囲は広く、身近ではスマートフォンなどの通信機器が発する電波の人体への影響を実証するほか、人体を介して情報をやり取りする人体通信にも欠かせないものです。人の健康に関わる分野のため、生物学系の専門家と共同で研究を進めています。システムデザイン研究科 電子情報システム工学域 修士1年群馬県立 桐生高等学校 出身小内 利仁 さんNOTICEスマホなど身近な電子機器が人体に与える影響に興味を持ちました超並列化により計算速度の高速化を図る 超並列化による大規模な電磁波のシミュレーションの高速化を研究しています。4年生になって研究を本格的に始めるにあたり、電気電子工学分野で扱う電磁気学、電磁波工学や電子物性、それらの計算に必要な数学など1~3年次に学んだ基礎が重要であることを実感しています。先進的なモバイル無線通信技術に使用される電磁波からの人体防護を考える上で必要なばく露評価の際、計算時間の短縮になるよう計算手法を考えています。研究室 Pick up 2電磁環境工学研究室/鈴木 敬久 教授区分1年次2年次3年次4年次基礎科目群基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育教養科目群都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業基盤科目群人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域専門教育科目群電子情報システム工学特別講義Ⅰプログラミング基礎演習Ⅰ情報数学Ⅰデータ構造とアルゴリズムⅠ論理回路基礎電気回路プログラミング基礎演習Ⅱ形式言語とオートマトンデータ構造とアルゴリズムⅡ言語処理系計算機システム電気通信数学Ⅰ回路理論基礎電磁気学電子情報システム工学特別講義Ⅱ実践数値計算信号処理電気通信数学Ⅱ電磁気学電子回路通信工学回路理論演習物性論その他にも自由選択科目5情報理論基礎制御理論応用確率論応用統計学ディジタル通信波動計測処理パワーエレクトロニクス電磁波工学電力システム工学半導体工学電気回路解析論電子回路演習その他にも自由選択科目9パターン認識無線ネットワーク医用システム工学スクリプト言語演習信頼性工学電気電子材料電気エネルギー機器構成論光電波伝送工学計測・センサ工学[計測工学]最適化理論その他にも自由選択科目6符号理論画像処理エンベデッドシステム光エレクトロニクス電気エネルギー工学プラズマ工学現代制御理論その他にも自由選択科目3電子情報システム工学概論電子情報システム工学実験・演習電気通信システム実験Ⅰ電気通信システム実験Ⅱ電子情報システム工学ゼミナール電子情報システム工学特別研究1電子情報システム工学特別研究2学部共通科目(選択) 科学技術英語第一、同第二、システムデザイン論、インターンシップ、産業と法規Electrical and Computer Engineering(ECE)Programコース導入科目(必修)コース専門科目(選択必修)演習・ゼミナール(選択)/実験科目・特別研究(必修)領域専門科目(選択必修)共通基礎科目(選択必修)履修モデル2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス電子情報システム工学科 電気通信システムコース103

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