システムデザイン学部Prole統計学の手法を用いてバラつきのある生体計測データを読むデータの正確さを見極め、最適な解析法を選択する この授業では、生体を対象とした計測データを読み解くための統計学的手法を学びます。生体計測データは、一般的な工学計測とは異なり、被検者の状態や個体差により生じるバラつきを伴います。このようなバラつきを含むデータは統計学的手法を用いた推定や検定が必要になるのです。統計学はあくまでも計測の道具ですから、難しい計算式を覚えるのではなく、身長、体重、血液型など身近な具体例を解析対象としながら、用いる際に必要な基本的原理の理解や、解析対象に対する適切な手法の選択能力を養成することが授業の目的です。 統計解析学の基本事項を確認しながら、身近な例について最適な解析法を検討するなど、統計学的な考え方や手法を修得。観察値にも性質があり、それぞれ適した表し方や推定方法があるということを理解しました。一方、日常生活の中には、正しくない方法で統計処理された情報があることも知り、自ら調べ考察する意義に気づき、能動的に学ぶきっかけとなった授業でもあります。システムデザイン学部 システムデザイン学科知能機械システムコース 4年東京都立 多摩科学技術高等学校 出身堺 紗桜里 さんNOTICE調査や実験から考察する機会が多い本コースで、必須の知識です授業 Pick up 1 生体統計学(2年次)/坂元 尚哉 准教授Biomechanical Engineering program区分1年次2年次3年次4年次基礎科目群基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育教養科目群都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業基盤科目群人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域専門教育科目群共通基礎科目工業力学、材料力学Ⅰ計測工学基礎電気回路機構学、工業数学機械力学Ⅰ、流体力学Ⅰ、熱力学システム制御Ⅰ、電子回路共通専門科目メカトロニクス機械要素材料力学Ⅱ、機械力学Ⅱ流体力学Ⅱ、熱工学基礎加工学、機械材料学応用加工学マイクロ・ナノ工学コース専門科目生体機械概論生体生理工学生体統計学バイオメカニクス生理流体工学、福祉機器工学生体計測工学、エネルギー変換工学生体材料強度学、再生医工学人間工学、数値解析法生命倫理実験・実習・演習・特別研究機械工作実習プログラミング演習Ⅰ機械システム基礎実験機械製図Ⅰ機械製図Ⅱ生体機械応用実験機械工学演習Ⅰ、機械工学演習Ⅱ生体機械工学演習Ⅰ、生体機械工学演習Ⅱ生体機械ゼミナール生体機械特別研究Ⅰ生体機械特別研究Ⅱ工場見学Ⅰ工場見学Ⅱ学部共通科目(選択)システムデザイン論インターンシップ工学倫理、科学技術英語第一知的財産権、産業と法規科学技術英語第二履修モデル2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイス機械システム工学科 生体機械コースProle設計・試作プロジェクトを通して工学的な設計の原理と手法を修得 「独創設計」とは、社会に蓄積された技術の組み合わせや今はない新規な発想により、広く社会で求められている製品を生み出す行為です。これを経験するため、授業では人工心臓をグループで設計・試作します。設計には3D-CADを利用。想定される血流の数値シミュレーションも行い、工学的設計に必要な技能を一通り身につけます。また、人工心臓を実際に設計・試作することで、流体関連機器の構造や設計原理への理解を深めるほか、グループでのディスカッションによりコミュニケーション能力も養うなど、エンジニアとして基礎的な能力を修得します。都市教養学部 都市教養学科理工学系 機械工学コース 4年東京都立 産業技術高等専門学校 出身湯本 良輔 さんNOTICE独創性のある機械の設計に欠かせない知識と技術です複雑な構造の人工心臓をグループで設計 グループで人工心臓を設計する授業です。人工心臓のような複雑な構造と繊細な機能が求められる機械も、機構の原理は材料力学、熱力学、機械力学、流体力学といった基本的な力学であり、工学的基礎の大切さを改めて実感しました。設計した結果のシミュレーション解析や3Dプリンタによる部品製作なども行うため、将来エンジニアとして取り組む開発や研究に関わる一通りを学ぶことができました。授業 Pick up 2独創機械設計(3年次)/小原 弘道 准教授107
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