東京都立大学(現首都大学東京) 大学案内2020
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都市環境学部工業の省エネ・省資源と環境問題を解決できる触媒を開発するPoint2学生が主体となるPBL(Project Based Learning)形式の授業を導入し、実験・実習・フィールドワークを通して、学生が自ら問題を発見して解決する能力を高める教育に取り組んでいます。従来の座学形式と異なる特色ある授業形態Point3これまでのような地に足をつけた教育、研究に対する姿勢を引き継ぎながら、最先端の研究内容を取り入れたカリキュラムを設定しています。広い視野と柔軟な思考力を持つ学生を期待しています。都市における問題の解決を目指して化学反応を速めたり、特定の物質だけを生成したりする触媒の働きは、原材料を製品化する工程の簡略や短縮をもたらします。現在実用される技術の中には、大量のエネルギー消費や廃棄物・CO2排出を伴うものも少なくありません。反応効率を高める触媒の開発は、化学工業の製造過程を改善し、省エネルギーや省資源、環境負荷の低減につながります。触媒化学が都市環境学部にあるのも、そうした社会的な影響が大きいためです。私が触媒としての機能開発に力を注ぐ金(Au)は、触媒化学の対象となってからの歴史が比較的浅く、恩師の言葉を借りれば、ビギナーズラックが残された元素です。応用範囲の広さも期待できます。金ナノ粒子のサイズなどを変えるだけで異なる機能についても、化学の根底から理解できるよう、都市環境学部では将来の工業化を視野に入れつつ、有機・無機化学の基礎を盤石にする教育を行っています。設置学科・コースTMU #EDUCATION0102触媒開発がもたらす社会的影響力未知の可能性を秘めた金の触媒機能地理環境学科都市基盤環境学科建築学科環境応用化学科観光科学科都市政策科学科http://www.ues.tmu.ac.jp/index.htmlTMU #EDUCAT0102石田 玉青 准教授081

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