東京都立大学(現首都大学東京) 大学案内2020
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都市環境学部研究者・技術者への第一歩。卒業論文の執筆により実践的研究能力を啓発します 各研究室に配属された4年次生を対象に、担当教員の指導のもと、個別に与えられるテーマについて卒業研究を行い、その成果を卒業論文にまとめます。ここで大事なことは、一人の研究者として個人で課題に挑戦すること。そして、とりまとめた内容の発表・議論・論文の執筆といった一連の研究活動を通じて実践的研究能力の啓発を行うこと。この成果は、国内外での学会発表やジャーナルへの論文投稿にもつながっていくでしょう。それは、世界を相手に発信を行う研究者・技術者としての第一歩を踏み出すことでもあります。演習 Pick up 環境応用化学特別研究Ⅰ・Ⅱ(4年次)/全研究室Prole「思考体力」を身につけ今はない成果を導き、科学にインパクトを専門的で高度な実験のための基礎を築く 環境応用化学科では、学生が主体的に授業へ参加するPBL型(対話型・課題発見解決型)授業を取り入れ、1年次には学科独自の基礎ゼミナールを開講。キャリア教育、ライティング指導、化学英語教育、化学実験と論文課題など多彩な内容と自己評価により、卒業後の将来設計を明確にするとともに、主体的な学習習慣を身につけ、自ら問題を発見し解決する能力を養うことができます。また、3年次には、少人数の学生グループと教員が応用化学、材料化学の専門分野の内容を討論するチュートリアル型授業「アドバンスゼミナール」も行っています。 さまざまな実験に取り組みながら、精度の高い結果を得る実験手法、実験ノートやレポートを作成するルールや技術などを学びました。実験が同じでも学生ごとに考察の観点が異なるため、仲間のレポートからも得ることがたくさんあり、化学への視野も広がりました。2年次から学ぶ専門性の高い科目の履修や卒業研究、さらに大学院に進学したのちの研究に向け、学びの基盤をつくれました。都市環境学部 環境応用化学科 1年神奈川県立 相模原高等学校 出身飴山 楓 さんNOTICE実験器具の中の小さな現象も多角的に見るようになりました授業 Pick up 環境応用化学基礎ゼミナール(1年次)/全教員履修モデル区分1年次2年次3年次4年次基礎科目群基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目保健体育科目、キャリア教育教養科目群都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業基盤科目群人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域専門教育科目群基礎専門教育科目群(必修)環境応用化学基礎ゼミナール1A・1B環境応用化学基礎ゼミナール2A・2B物質量子化学環境応用化学基礎実験A・B、応用化学英語1 材料熱力学1、基礎物理化学、有機物質化学1 無機物質化学1、生命化学1エネルギー環境化学、環境分析化学1材料物理化学、有機物質化学2無機物質化学2、生命化学2、環境分析化学2環境応用化学実験1A・1B環境応用化学実験2A・2B環境応用化学特別研究Ⅰ環境応用化学特別研究Ⅱ環境応用化学ゼミナールⅠ環境応用化学ゼミナールⅡコース専門教育科目群A(選択必修)環境化学化学システム工学応用化学英語2環境応用化学アドバンスゼミナールA環境応用化学アドバンスゼミナールB、材料熱力学2界面物理化学、物理有機化学、機器分析化学1材料プロセス工学、エネルギー材料化学有機マテリアル化学、高分子マテリアル化学バイオマテリアル化学、電子材料化学ナノマテリアル化学、機器分析化学2Green Chemistry、Introduction to Energy Chemistryコース専門教育科目群B(選択必修)安全化学化学技術経済論インターンシップ工学倫理、学外実習Pick upPick uphttp://www.ues.tmu.ac.jp/apchem/首都大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから首都大生のリアルボイスProle都市環境学部 都市環境学科分子応用化学コース 4年大阪府 私立常翔啓光学園高等学校 出身長谷川 椋平 さんNOTICE化学メーカーに就職し研究職として働くことが目標弱い光から高エネルギーを得る材料開発 エネルギー変換材料の開発を卒業研究として取り組んでいます。研究で応用したのは、有機分子を用いて低エネルギーの光を高エネルギーに変換させるフォトン・アップコンバージョンといわれる現象。有機系の太陽電池は、製造の低コスト化や廃棄物の削減、加工性の向上などが期待されます。私も再生可能エネルギーの有効活用に貢献したく、有機化学の研究を大学院でも継続します。089

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