東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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健康福祉学部今、日本の保健医療は大きな転換点に立っています。社会保障制度の見直し、需要供給バランスの不一致や格差拡大、専門知識・技術の高度化に伴う保健医療職の質保証等、早急に解決すべき問題が山積しています。このような状況で、質の高い保健医療を進めるには、一人ひとりの医療専門職が科学性と臨床能力を兼ね備え、どんな問題にも柔軟に対応できる 応用力を持つ必要があります。しかし、何よりも必要なのは、患者や障がい者の方々、その家族や介護者の方が共に幸せになるように、常に相手を敬い、相手と一緒に歩み、相手から教わるという人間としての根本です。私たちは、明日の健康・医療を積極的に担おうという意欲と情熱にあふれた皆さんを心よりお待ちしています。Faculty of Health Sciences1年次:南大沢キャンパス2~4年次:荒川キャンパスあなたの熱い気持ちを大切に優れた臨床能力、問題解決能力を育みます学部の考え方と特色 本学部の使命は、豊かな人間性、幅広い教養、高度な専門知識と技術、さらに学びを実践に応用できる力を持った保健医療職業人の育成です。大きな特色は地域との連携。東京都が設置した医療系学部として、大都市・東京が抱える健康・医療課題を解決すべく、様々な形で東京都や荒川区などの自治体、地域との連携が進められています。また、「国際的視点を有する医療人」の育成も目標の一つであり、様々な研究・教育プログラムを通して海外との交流を進めています。  このような目的に向かって、自ら課題を見つけ、考え、実践できる高度医療専門職・研究者・教育者を育成するためのプログラムを設けています。1年次には南大沢キャンパスで教養科目や専門基礎科目を学び、総合大学ならではのカリキュラムの中で幅広い視点を獲得します。2年次からは荒川キャンパスで学び、医療専門家として必要な高度な知識・技術を学びます。Point1高度な知識と技術を持つ専門職の連携と協働(IPC)が保健医療に求められています。IPCを基盤とするチーム医療・ケアに資する人材を育むため、学科を越えた職種間連携教育を進めています。チーム医療に貢献できる医療人の育成102Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2022

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