東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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※卒業に必要な最低単位数:124単位健康福祉学部Profile医師とは異なる観点で健康を測る基盤的スキルを修得「適した援助」を考えるヒントを発見 看護を対象とする人の痛みや苦しみは、必ずしも診察結果に現れるとは限りません。看護によるアセスメントとは、看護対象者から得る主観的情報と、視診や触診、聴診などの診察による客観的情報を考え合わせ、対象者の「健康から逸脱した状態」を評価すること。本科目ではそうしたアセスメント技術の修得とあわせて、医師とは異なる観点で対象者が抱える問題の本質を明らかにする看護者としての姿勢を養います。 高齢化や人口減少を背景とした地域包括ケアシステムの構築が進む中、看護師が五感を使って在宅の患者の健康を正しく判断する基盤的なスキルとなります。 身体や心理の状況、社会的背景など、患者の状態を多面的に捉え、その健康に関わる全体像を評価する技術を学びました。そうしたヘルスアセスメントから「その方に適した援助」を考えるヒントを発見できることを実感しました。授業の演習では、数人の学生に一人の割合で先生がつくため、分からないことをその場で確認でき、看護の現場で求められる技術の基礎を確実に身に付けることができます。健康福祉学部 看護学科 3年神奈川県立 川和高等学校 出身石井 鈴佳 さんNOTICE健康を守ることだけではない看護師の職務を大切にしたい演習 Pick up 1看護基礎援助学Ⅴ(ヘルスアセスメント演習)(2年次)/習田 明裕 教授履修モデル区分1年次2年次3年次4年次基礎科目群基礎ゼミナール、情報リテラシー実践ⅠA、実践英語Ⅰ a,b,c,d、生物学概説ⅠA ※1教養科目群教養科目群・基盤科目群・キャリア教育科目(基礎科目群)から14単位以上修得*医療統計学、*人間発達学、*生活習慣と栄養、*リハビリテーション概論その他の科目 心の科学※1、教育学※1総合ゼミナール基盤科目群専門教育科目群必修科目構造機能学Ⅰ(解剖学)構造機能学Ⅱ(生理学)生化学感染・免疫学看護病態生理学(病理学)社会福祉論保健医療福祉行政論生命倫理看護学概論Ⅰ看護学概論Ⅱ医療英語a・b、薬理学、看護疫学、健康管理論看護病態生理学(神経内科学/小児科学)、看護病態生理学(内科学)看護病態生理学(脳神経外科学/精神科学)、看護病態生理学(外科学)看護病態生理学(周産期学)、看護基礎援助学Ⅰ(人間関係論)看護基礎援助学Ⅱ(日常生活援助技術論)看護基礎援助学Ⅲ(日常生活援助技術演習)看護基礎援助学Ⅳ(ヘルスアセスメント論)看護基礎援助学Ⅴ(ヘルスアセスメント演習)看護基礎援助学Ⅵ(診療援助技術論)看護基礎援助学Ⅶ(診療援助技術演習)、実践基礎援助学(看護過程)実践基礎援助学(看護過程演習)、実践基礎援助学(急性期看護学概論)実践基礎援助学(慢性期看護学概論)、成長発達看護学(成人)成長発達看護学演習(成人)、成長発達看護学(母性)成長発達看護学(小児)、成長発達看護学(高齢者)、精神看護学Ⅰヘルスプロモーション看護論、地域看護学Ⅰ、家族発達看護学基礎看護学実習Ⅰ、基礎看護学実習Ⅱ公衆衛生学、実践基礎援助学(急性期看護学各論)実践基礎援助学(慢性期看護学各論)成長発達看護学演習(母性)成長発達看護学演習(小児)成長発達看護学演習(高齢者)、精神看護学Ⅱリハビリテーション看護学、在宅看護学在宅看護学演習看護研究臨地看護学実践実習(成人Ⅰ)臨地看護学実践実習(成人Ⅱ)臨地看護学実践実習(母性)臨地看護学実践実習(小児)臨地看護学実践実習(高齢者)臨地看護学実践実習(精神)臨地看護学実践実習(在宅)ホスピス緩和ケア論地域看護学Ⅱ看護管理学看護倫理学ヘルスアセスメント実践演習卒業研究Ⅰ看護管理学実習総合臨地看護学実習選択必修科目卒業研究Ⅱ※2、医療経済学※2国際保健医療比較論※2災害保健科学概論※2、英文文献講読※2災害看護学※2、国際看護学※2公衆衛生看護実践論、公衆衛生看護技術論公衆衛生看護管理論、公衆衛生看護学実習選択/自由科目構造機能学演習Ⅰ(解剖学)構造機能学演習Ⅱ(生理学)IPE海外短期研修、多職種連携学習IPE海外短期研修、多職種連携学習ケアマネジメント論、障害者とスポーツ論IPE海外短期研修、多職種連携学習【24単位】必要単位【100単位】必要単位Pick upPick uphttps://www.hs.tmu.ac.jp/faculty/kango.html*教養・基盤科目群の必修科目 ※1から1科目選択 ※2から3~4科目選択都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイスProfile看護対象者が安心できる活動・休息の援助技術を修得 本科目では、看護を必要とする人の活動や休息を援助する看護技術を修得します。疾患や体調、骨格や筋肉の状態などにより一人ひとり異なる安楽な体位を見極め、対象者の体に触れて活動・休息を助けるためには、人体の正しい理解や援助技術とあわせて、身体に触れる経験が求められます。学生同士で、他者の動きに自分を合わせるなど身体の相互作用によるコミュニケーションを学ぶ「看護基礎援助学Ⅰ(身体を使ったコミュニケーション)」※も履修します。※「身体を使ったコミュニケーション」レポートhttps://www.karadabu.com/posts/6289651健康福祉学部 看護学科 2年静岡県立 静岡東高等学校 出身森川 雄斗 さんNOTICE固定観念にとらわれない患者本位の看護を追究総合大学で看護を学び価値を実感する 看護師は現場に立つと、医療を提供する側が考えた医療方針を患者に強要しがちになると学びました。先生のその言葉を翻って解釈すれば、患者の立場で看護を提供することの難しさや、その提供のために患者の心を理解することの大切さが説かれていると思います。また、患者やその家族から求められる看護は多様化しています。総合大学という特色を生かし、様々な学問から刺激を受けながら思考を深めることができます。演習 Pick up 2看護基礎援助学Ⅲ(日常生活援助技術演習)(2年次)/野村 亜由美 准教授※履修モデルは、2021年度時のものです。2022年度は、カリキュラムの変更が予定されています。※学生の所属・年次等は2020年度時、内容は履修時のものです。105

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