東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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 久保田研は認知科学や脳科学をロボット研究の背景とし、武居研は運動制御など機械工学的な研究を専門とします。さらに和田研は人とロボットとの協調をテーマに、ロボットが人のメンタルに与える影響の研究や、インターフェイスの開発に取り組んでいます。移動系の研究では久保田研が多足歩行を追究するのに対し、武居研は水中や水上、羽ばたきによる飛行を対象とし、和田准教授が企画・運営に関わる「ワールドロボットサミット」のサービス部門においては、武居研とトイレ清掃ロボット競技を考察しています。このようにロボット系の3研究室はそれぞれのテーマで独立しつつ、医療や福祉分野での支援ロボット、災害現場で活動するロボットの開発など、目的や必要とされる技術に応じて二つあるいは三つの研究室が柔軟に連携します。 3研究室は合同してゼミを開くため、学生は他分野の研究に触れ、ロボット研究の視野を広げています。また、合同開催を恒例とする忘年会は、各研究室の卒業生や共同研究する企業担当者も参加し毎年100人の規模。そこでの交流は、学生が進路やロボット研究を通した社会貢献を考えるきっかけとなっています。独立した専門分野を持ちながら柔軟に連携するロボット研究研究の連携やゼミの合同開催により専門性を高めつつ研究の視野を広げるCASE 6#医療・福祉#人との協働#災害現場活動研究の目的ロボット系の3研究室は、目的や必要な技術に応じて柔軟に連携。共同研究・共同開発の成果や経験を、各研究室の専門分野に還元しています。共同研究・開発共同研究・開発共同研究・開発久保田研究室武居研究室和田研究室■知能ロボット、知覚システム ・ロボットパートナー ・多足歩行ロボット ・環境モニタリングロボット ・リハビリテーション支援システムの開発■ロボティクス・メカトロニクス ・ロボットマニピュレーション ・人協調ロボット ・ロボット機構・運動制御 ・水中・水上ロボット ・羽ばたき飛行ロボット ・リハビリ支援システム など■サービスロボット ・ロボット技術を用いた  医療福祉機器の開発 ・動物型ロボットによる心のケア  (ロボット・セラピー) ・開発した機器の生理心理的評価共同プロジェクトシステムデザイン学部 久保田 直行 教授 ・ 武居 直行 准教授 ・ 和田 一義 准教授011特集1/研究・プロジェクト紹介

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