東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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東京都立大学/法科大学院特集1卒業生インタビューProle仙北谷 奈緒 さん都市教養学部 都市教養学科法学系 法律学コース(現 法学部 法学科 法律学コース)2018年度卒業生TMU #RESEARCH&ACTIONReport02 裁判官を目指し、都立大の法科大学院で学んでいます。法科大学院に進むことは、大学に入学する前から計画していました。南大沢のキャンパスで学んだ同級生らと入学し、今は晴海キャンパスに通っています。 カリキュラムは、司法試験対策と法曹としての実務に直結する科目に大きく分けられます。司法試験対策では過去の問題を解き、出題傾向や求められる解答を検討しています。各自模擬試験にも取り組み、合否判定が下されるので、到達度を確認しながら受験対策を進められます。 正課とは別に、自主ゼミと呼ばれる勉強会を行っています。私たちの自主ゼミでは、春に法科大学院を修了して5月の司法試験に合格したOB・OGが、学修を支援してくれています。修了後も晴海キャンパスの修了生室に通ってくる先輩に直接、指導を依頼するのですが、皆さん快く引き受けご自身の勉強時間を在学生に割いてくれます。私は現在、3つの自主ゼミを組み1対1や2対1という形で、同級生と試験問題を解き合い、先輩に解説をしてもらったりしています。司法試験に合格した先輩と現在の私がそれぞれ持つ知識の差を実感できるので、司法試験対策に身が入ります。 法曹の実務に関する科目は、例えば模擬裁判がそれに当たり、訴状の書き方や裁判の進め方などを、実際に起きた事件を題材にして擬似的に経験しています。 学部時代は、刑法のゼミに参加していました。法学部のカリキュラムは複数のゼミで学ぶこともできるよう組まれており、実際、2~3つのゼミを掛け持つ仲間もいました。私は民法のゼミにも興味があったのですが、一つのゼミに専念していました。その分、刑法について深く学ぶことができました。通説とされる学説だけを鵜呑みにせず、少数説を検証して支持されなかった理由を考えたり、自分なりに説を発展させて通説と比較したりするなど能動的に学ぶ姿勢を養えたのは、研究テーマを一つに絞ったからかもしれません。 南大沢キャンパスに満ちていた人に対するやさしさは、自主ゼミの例でも分かるように、法科大学院でも感じています。その思いを法廷に立っても抱き続けられる法曹になるため、まずは司法試験の合格を目指します。中学生の時に検察官の仕事を知ったことが、法曹を目指すきっかけに。学部時代は、入学後に関心を強めた刑法のゼミや司法問題研究会(サークル)に所属して法律を学び、現在は公平な立場で法律に関わる裁判官を目指す。南大沢と晴海のキャンパスに満ちている人に対するやさしいまなざし。その気持ちを抱き続けられる法曹を目指す。016Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2022

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