東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
42/164

人文社会学部人文社会学部は、人類が築いてきた知的財産を相続し、現代の問題解決の糧として役立てつつ新たな知見を加え、未来に継承する格闘と躍動の場です。人間とは何か、心とは何か、歴史とは何か、言葉とは何か…、問いは無限にあります。ここ数十年の急激な情報技術革命は、われわれの生活に刺激と効率と利便をもたらし、創造的活動の余白を広げました。スマホでググれば多くの知識と情報が立ちどころに得られます。しかし、そこで満足してしまえば大学で学ぶ意味はありません。知識と情報の根拠を吟味し、師友との協働によって、さらに深く、高く、広く、知の領野を切り開かねばなりません。そうしてこそ、混迷の時代にあってより良く生きる知恵と方途を探ることが可能になるのです。Faculty of Humanities and Social Sciences南大沢キャンパス深く、高く、広く知と格闘して、知識から知恵を紡ぎ出しましょう学部の考え方と特色 私たちは社会の一員として、どのように現実社会と向き合えばよいか。そのような問いに答えられるような知識と思考力を養うのが、人文社会学部です。人間の心理や教育、言語、文学、思想、歴史、そして社会や文化等の広い分野で様々な研究が行われています。そして、私たちを取り巻く状況は日々変化しています。その社会の一員として、私たちは何ができ、何をするべきか。人文社会学部は、人々が希望を持てる社会に向かう方法を探索し、研究し、実現することが目標です。 人文社会学部には、人間社会学科と人文学科の2学科があります。それぞれアプローチは異なりますが、目指すところは同じです。そして、人文社会学部には15の教室があります。このように多くの教室があるのは、幅広く知識を学び、異なる角度から物事を観察し、様々な視点から考え、その上で判断する能力を養ってほしいと望んでいるためです。Point11年次には全員が基礎教養科目を履修します。広く基礎知識を学んだ後、各自が専攻する分野を決め、配属は2年次からになります。その後、専門分野の知識を修得し、卒業論文作成に向けて進みます。1年次は基礎教養科目、専攻の選択は2年次に040Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2022

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る