東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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人間社会学科人文学科見えにくい社会の変化を言葉の使われ方から明らかにする左古 輝人 教授Point2専門分野に進むと、専門科目の授業は少人数制になります。興味のある授業を履修し、知識を深め、教員の丁寧な指導を受けることができます。少人数だから、ゼミなどで議論を深めることができます。専門科目は少人数制の授業Point3専門分野に進んだからといって、その分野の授業しか履修できないというわけではありません。むしろ広い視野で学ぶことが望ましいとしており、他の分野の授業やゼミにも参加することができます。多様な視点や考え方を学ぶ社会学史を専門とし、「国家」「社会」「市民」など社会科学で重要なキーワードが、世の中でどのように使われてきたかを研究しています。対象は学術論文やマスメディアの言説、市井の人による文章など幅広く、膨大なテキストを扱います。社会全体を語る言葉は多義的で、時を経て定義が変化します。それは社会の構造やルールの移り変わりに伴いますが、言葉を使った当事者は変節点も明らかでない社会の変化に気付いてはいません。どのような立場で何を伝えるためにそのキーワードを用いたのか、またその変遷を辿ることで社会構造の変化を明らかにしていきます。社会の見えにくい全体像や変化を明らかにする研究は社会学に分類されますが、膨大な量の文献調査は人文科学で多く用いられ、情報学や統計学の手法も駆使します。違和感を持った興味を、学問の枠組みにとらわれることなく深掘りしていくという点では、人文社会学部のあり方と相通じているといえます。設置学科TMU #EDUCATION01010202社会の構造は知らないうちに変化する学問の枠組みにとらわれず興味を深掘り0102http://www.jinsha.tmu.ac.jp/gakubu/index.html041人文社会学部

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