東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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Profile早期段階で病気の兆候を検知し現場の負担を減らすシステムの開発 病気の早期発見や、検査にあたる医療従事者と患者の負担減を目指す医用スクリーニングシステムを開発しています。スクリーニングとは病気の兆候を検知し、発症が疑われる人を選別すること。現在はインフルエンザなどの感染症、うつ病、高齢者の肺炎をスクリーニングするシステムを開発しつつ、システムの精度を高めるための評価を病院で継続しています。 どのシステム開発も、実際にこれを使う医療機関や装置を製造する企業との協働が不可欠です。そのため研究室の学生は在学中に、学外との共同研究や、使用者の考えを取り込んだシステム開発を経験します。システムデザイン研究科 システムデザイン専攻電子情報システム工学域 博士前期課程 2019年度修了生福島県立 会津高等学校 出身平野 雅也 さんNOTICE使う現場や人への思いまでシステムに実装したい開発した肺炎早期発見システムが臨床応用へ 高齢者の死亡原因の上位にある肺炎を、早期発見するシステムを開発しています。これは肺炎の発症に伴う呼吸数や心拍数の上昇を、高齢患者に負担をかけることなく検知するものです。すでに臨床応用されているシステムでは、病院や企業、医療従事者の考えを取り込み、入院患者の行動も組み込みました。在学中に、実際に使う場面や人を考慮した実効性の高いシステム開発を経験できたことは有意義でした。研究室 Pick up松井岳巳研究室(医用システム工学)/松井 岳巳 教授ProfileC言語を用いてプログラムを作成しプログラミングの基本を習得するプログラミングを基礎から学び、技術を徹底する プログラミングの基本的な考え方を学ぶ科目です。授業ではC言語を用いて、プログラムを作成。その動作を確認しながら、プログラミングの基本技術と問題解決のためのアルゴリズムも理解します。 指導に2名の教員があたることに加え、大学院生もTA※として受講生をサポートします。1年生の始まりの時点では、プログラミングの知識・技術に、それまでの経験による開きがあります。プログラミングが未経験だったり経験が浅かったりする学生にはTAが厚くケアし、能力の高い学生には応用問題を提供し、高度な課題へのチャレンジを促します。※TA…ティーチングアシスタント 処理速度の速さから使用頻度が高いC言語を用いて、プログラミングを学ぶ授業です。初歩的な内容から取り組める上、教員とTAが2人ずつ計4名が教室にいるという、質問をしやすい体制が整えられています。この授業の内容はすでに一通り学んでいた私も、知識の抜けを発見し、プログラムを書く際に起こすミスを改善できました。丁寧に学び直すことの意義を実感した授業です。システムデザイン学部電子情報システム工学科 2年神奈川県立 海老名高等学校 出身泉 創太 さんNOTICE世界にインパクトを与える量子の世界を専門に学びたい演習 Pick upプログラミング基礎演習I(1年次)/三浦 幸也 教授・梶原 康博 教授区分1年次2年次3年次4年次基礎科目群基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育科目教養科目群都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業基盤科目群人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域専門教育科目群電子情報システム工学特別講義Ⅰプログラミング基礎演習Ⅰ情報数学Ⅰデータ構造とアルゴリズムⅠ論理回路基礎電気回路プログラミング基礎演習Ⅱ形式言語とオートマトンデータ構造とアルゴリズムⅡ離散数学計算機システム電気通信数学Ⅰ回路理論、基礎電磁気学電子情報システム工学特別講義Ⅱ実践数値計算信号処理電気通信数学Ⅱデータ構造とアルゴリズム演習ソフトウェア構成論ソフトウェア設計論言語処理系コンピュータネットワークその他にも自由選択科目5情報理論基礎制御理論応用確率論応用統計学ディジタル通信波動計測処理情報論理学コンピュータアーキテクチャ基礎論オペレーティングシステムオブジェクト指向型言語ソフトウェア工学計算理論情報セキュリティインターネット計画工学その他にも自由選択科目6現代計算機アーキテクチャプログラミング言語論アルゴリズム解析並列処理オペレーションズ・エンジニアリング情報システム基礎パターン認識無線ネットワーク医用システム工学スクリプト言語演習信頼性工学VLSI設計その他にも自由選択科目5分散処理モデリングとシミュレーション暗号理論符号理論画像処理エンベデッドシステムその他にも自由選択科目4電子情報システム工学概論電子情報システム工学実験・演習情報システム実験Ⅰ情報システム実験Ⅱ電子情報システム工学ゼミナール電子情報システム工学特別研究1電子情報システム工学特別研究2学部共通科目(選択) 科学技術英語第一、同第二、システムデザイン論、インターンシップ、産業と法規Computer Systems Program電子情報システム工学科 情報システムコースコース導入科目(必修)コース専門科目(選択必修)演習・ゼミナール(選択)/実験科目・特別研究(必修)領域専門科目(選択必修)共通基礎科目(選択必修)履修モデル2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス※卒業に必要な最低単位数:128単位Pick up※学生の所属・年次等は2020年度時、内容は履修時のものです。092Tokyo Metropolitan University GUIDE BOOK 2022

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