東京都立大学(旧首都大学東京) 大学案内 2022
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システムデザイン学部Profile目的を共有する学生グループで創意を発揮し、実験を組み立てる実験計画を立て、学生の力で成功に導く 学生が超音波センサを用いて、1円硬貨の刻印や生体断層の画像を取得します。教員は基本原理を伝えたり、“少し詳しいメンバー”として議論に参加したりするにとどめ、学生だけのグループでプログラミング、波動伝播、電子回路などの知識を総動員し目的を達成します。あらかじめ定めた課題のほか、超音波を活用した自由設定課題にも取り組むので、過去には自動走行車や超音波補聴器を作製したグループがありました。 なお本科目は複数の教員が担当し、上記以外に「衛星電波受信システムの作製」「倒立振子の制御系設計」「集積デバイス回路の作製と評価」などがあります。 本科目では、超音波を当てて戻ってくる時間や強度を利用して画像を取得します。超音波の利用については原理が解説されるのみ。どのようなプロセスで画像を取得するかは、グループで考え実行します。 さらにその後、超音波を利用する何かを自由な発想で作製する課題もあり、プロセスの考案やスケジュール設定から一つの実験に取り組んだため、成功した時の達成感は格別でした。都市教養学部 都市教養学科理工学系 電気電子工学コース 4年神奈川県 私立横浜隼人高等学校 出身田陽彦 さんNOTICE電気の多様な可能性を生かし世の中の課題を解決したい実験・演習 Pick up 電子情報システム工学ゼミナール「超音波生体画像」(3年次)/佐藤 隆幸 准教授Profile低温プラズマの科学を究めて新しい応用を創成する プラズマは、固体・液体・気体に続く物質の第4の状態と言われ、気体を構成する分子が陽イオンと電子に電離したエネルギーの高い状態です。気体放電を利用した低温プラズマでは、室温下で活性な反応場を形成できるために材料合成や材料加工、空気や水の浄化などに利用されており、近年では医療や農業への応用も推進されるなど、多様な可能性を持っています。研究室では、様々な手法で低温プラズマを作り、その性質を計測と数値解析を駆使して調べ、持続可能な社会の実現に貢献できる応用を目指して研究しています。システムデザイン研究科 システムデザイン専攻電子情報システム工学域 博士前期課程 2年東京都 東京都立産業技術高等専門学校 出身吉井 樹 さんNOTICE多分野の知識と技術を複合し生活に資する問題解決に挑む多分野に関わるプラズマ現象の実態を探る 私の研究は、プラズマ中にどのような粒子がどれくらいの量存在しているかを、レーザー分光という技術を用いて計測するものです。 プラズマは電気電子工学だけでなく、化学や物理などの分野にもまたがる複合的現象です。理解不足を一つひとつ解消し、トライアンドエラーを繰り返す労を惜しまない問題解決の姿勢をしっかり身に付け、社会で活かしたいと日々の研究に取り組んでいます。研究室 Pick up プラズマ応用研究室/杤久保 文嘉 教授・中川 雄介 助教区分1年次2年次3年次4年次基礎科目群基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、キャリア教育科目教養科目群都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業基盤科目群人文科学領域、社会科学領域、自然科学領域、健康科学領域専門教育科目群電子情報システム工学特別講義Ⅰプログラミング基礎演習Ⅰ情報数学Ⅰデータ構造とアルゴリズムⅠ論理回路基礎電気回路プログラミング基礎演習Ⅱ形式言語とオートマトンデータ構造とアルゴリズムⅡ離散数学計算機システム電気通信数学Ⅰ回路理論基礎電磁気学電子情報システム工学特別講義Ⅱ実践数値計算信号処理電気通信数学Ⅱ電磁気学電子回路通信工学回路理論演習物性論その他にも自由選択科目5情報理論基礎制御理論応用確率論応用統計学ディジタル通信波動計測処理パワーエレクトロニクス電磁波工学電力システム工学半導体工学電子回路演習その他にも自由選択科目9パターン認識無線ネットワーク医用システム工学スクリプト言語演習信頼性工学電気電子材料電気エネルギー機器構成論光電波伝送工学計測・センサ工学最適化理論その他にも自由選択科目6符号理論画像処理エンベデッドシステム光エレクトロニクス電気エネルギー工学プラズマ工学現代制御理論その他にも自由選択科目3電子情報システム工学概論電子情報システム工学実験・演習電気通信システム実験Ⅰ電気通信システム実験Ⅱ電子情報システム工学ゼミナール電子情報システム工学特別研究1電子情報システム工学特別研究2学部共通科目(選択) 科学技術英語第一、同第二、システムデザイン論、インターンシップ、産業と法規Electrical and Computer Engineering(ECE)Programコース導入科目(必修)コース専門科目(選択必修)演習・ゼミナール(選択)/実験科目・特別研究(必修)領域専門科目(選択必修)共通基礎科目(選択必修)履修モデル2年次前期までは広く基礎的な科目を学び、同後期からコースを選択してより専門的に学びます。都立大生のインタビューは、ホームページにも掲載しています。アクセスはコチラから都立大生のリアルボイス電子情報システム工学科 電気通信システムコース※卒業に必要な最低単位数:128単位Pick up※学生の所属・年次等は2020年度時、内容は履修時のものです。093

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