東京都立大学 健康福祉学部 2023
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● 二羽さんの1週間の時間割▶ PickUp授業ニーズに応じて適切なアプローチを 取捨選択できる理学療法士が目標実習で印象深かったのは、高齢者の運動機能の低下には、いくつもの要因が複雑に絡み合っているという現実。教科書だけではなく、症例報告や論文なども読み込んで視野を広げ、実践的な引き出しを増やす大切さを感じました。またスタッフ同士のチームワークから患者さんとの対話まで、臨床現場におけるコミュニケーションの重要性も実感。思い返せば、私が中学時代にケガをした際、前向きにリハビリに臨めるよう、精神的にも理学療法士の方に支えていただきました。この実体験と大学での学びを活かして、次は私が患者さんを支えていきたいです。1限2限3限神経・筋系理学療法学4限実習運動学実習では、計測機器を使った実験の計画づくりから実行、分析、考察、レポート作成まで行います。例えば、外部から動的な刺激を与えた際、姿勢を保つためにどう反応し、どう重心を変化させているかといったデータを分析。実験結果に向き合い、「なぜ?」と探究することは楽しいですし、自分とは異なる仲間の意見に触れることで、視野も広がります。義肢装具学実習義肢装具学運動学 実習神経・筋系理学療法学臨床運動学神経・筋系理学療法学実習理学療法学科3年二羽 香菜都さん(2022年度現在)月火水木金9CURRICULUMカリキュラム運動学に関する事象を観察や計測機器による分析から確認することで知識を深めます運動学実習は、3年次前期に配置されている科目です。1年次に履修する「運動学Ⅰ」、「運動学Ⅱ」の実習科目になります。運動学Ⅰ・Ⅱで得られた人の運動に関する知識について、観察や計測機器を用いて分析することを通して、運動学に関する事象を確認します。①筋と関節運動、②姿勢と動作、③運動学習、④歩行、⑤呼吸循環とエネルギー代謝について、実際に筋力や筋活動、肺活量・体力の測定、ならびに姿勢や動作・歩行の分析を行うといった体験を通して学びます。実習においては、テーマごとに実験計画、計測を行い、得られたデータをまとめて分析します。そして、得られた結果について、運動学をはじめとして解剖学や生理学で学んだ基礎知識と結びつけて解釈し、レポートとして各個人でまとめるという思考のプロセスも体験します。在学生の声運動学実習 [3年次]金子 文成 准教授 他7名

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