東京都立大学 健康福祉学部 2023
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▶ 臨地実習計22週間の学外実習で幅広い作業療法学を学ぶ「作業療法初期臨地実習」は4週間,「作業療法プロセス臨地実習」は10週間,「作業療法総合臨地実習」は7週間と,段階的に臨地実践能力を育てます。▶ 臨地実習後セミナーと卒業研究国内外の学会形式を取り入れた、先駆的アクティブラーニングの実施作業療法学科では、アクティブラーニングを積極的に取り入れています。7週間の作業療法総合臨地実習では、関心のあるテーマ(例:地域包括ケアシステムと生活支援など)を発見し、それぞれ実習指導者の指導も仰ぎながら学びを深めていきます。その成果は、実習後セミナーの中で学会と同様にポスター発表として披露されます。卒業研究の特徴は、人と作業の関係を追求した発表が多い点にあります。卒業研究は、作業療法学科の教員研究室に配属され、各自テーマを見つけ発表するか、大学院生や担当教員の研究を一部担い発表しています。学部生の中で本学の大学院進学が決定した学生は、大学院の修士課程を見据えた研究を行うこともあります。 月火水木金● 池野さんの1週間の時間割地域作業療法学実習(期間中1週間)教員を交えてディスカッションする様子右下は、短期留学生と合同の卒業研究発表の様子演習「作業療法総合演習Ⅱ」は、臨床を想定した演習型の授業。そのベースになっているのが、2年次の「基礎作業学実習」です。お化粧や料理などの生活行為のプロセスや必要な道具、最適な支援技術を学び、効果の分析も行いました。個別または集団に向けた作業療法の提供方法を学んだことで「作業」の本質を理解でき、現在のさまざまな演習に活かされています。1限老年医学2限3限発達領域の作業療法学4限5限作業療法プロセス臨地実習身体領域の作業療法学演習作業療法学作業療法総合演習Ⅱ研究法内部障害作業療法学作業療法初期臨地実習作業療法総合臨地実習高齢領域の作業療法学精神領域の作業療法学演習演習生活支援機器学演習認知機能作業療法学演習13作業療法学科3年池野 凪佐さん(2022年度現在)4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月2年次3年次4年次笑顔を忘れず、心で寄り添う 作業療法士になりたいです私の目標は、心と体にアプローチする作業療法によって、患者さんに生きる喜びを感じてもらえる存在になることです。臨床の現場で支援を進める際には、患者さんの気持ちの理解が大前提。だからこそ、普段から幅広いジャンルの本を読むなどして、心を見る目を養っています。専門的な技術の修得には難しい部分もありますが、少人数体制によって一体感の強い仲間の存在がモチベーションになり、もっと勉強したいと思えるほど充実感があります。今後の本格的な実習では、積極的に患者さんと対話をしながら、作業療法の実践力を磨きたいと思っています。前期後期CURRICULUMカリキュラム在学生の声

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