東北大学 工学部 材料科学総合学科 研究室紹介
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研究室TOPICS知能デバイス材料学コース Course of Materials Sciencehttp://www.koike-lab.jp/お腹はいっぱい、あとはがんばるのみ! 大学院入試に“勝つ”ためのゲン担ぎとして知られているものにトンカツを食べる「院試トンカツ」があります。本研究室の場合は、ちょっと豪華に炭火焼。毎年8月上旬、総合研究棟1階のテラスで「院試バーベキュー」を開催し、8月下旬に試験を控えた学部4年生を激励します。卸売業者に直接注文するという肉は、実に18キロ! その他、野菜、やきそばなどが、旺盛な食欲に応えます。先輩からの温かい励まし(プレッシャー?)が奏功してか、これまでの受験者の結果も上々です。 みんなで同じテーブルを囲む懇親会を通じて、親睦を深める機会の多い本研究室。留学生や海外からの研究員が多いことから、会話はおのずと英語に。それぞれの国の習慣や文化について語り合うひとときは、“英語の論文を読んだり、書いたりするのは得意だけど、話すことが苦手”という学生さんの格好の学習機会になっています。15極限材料物性学分野【准教授】須藤祐司 【助教】安藤大輔 未来技術の実現に向けて、必要不可欠な「材料」の力。社会に求められる材料の創製に向けて、応用を視野に置いた基礎研究を。進展する科学技術を、独自の視点とユニークな発想、スピードで、国際競争に先んじる研究成果を。実際の社会や暮らしに架橋する材料の可能性。 科学技術は、真理を追究したいという人間の根源的な欲求、そして世 持続可能な社会、環境調和型社会、省エネルギー・低炭素社会など、さまざまな言葉で語られている未来社会の実現のために必要不可欠なの界中の研究者同士の切磋琢磨…つまり“競争”を原動力として進歩発展してきたという面があります。材料研究も例外ではなく、常に国際的な開が「材料」です。日進月歩の科学技術を、工業技術へと架橋する―すなわ発競争のなかで推し進められています。その背景のひとつには、新しいち実際の社会や暮らしへとつなげるのが材料の力であるといえます。また、既存のシステムや製品をさらに向上・進化させていくためにも、材料材料やそれを活用したシステムによって、先端産業が抱える技術的課題が解決した時のインパクト(特に経済面)が非常に大きいという点が挙げが担う役割は非常に大きなものがあります。一方で新しい材料が開発さられるでしょう。れた場合、それが適切に実用に展開され、持てる機能を十全に発揮して 世界に先駆けた成果を次々と生み出してきた本研究室。その推進力といくためには、性能や信頼性を評価するための新しい計測技術が必要になってきます。なっているのが、従来の発想にとらわれない独自の視点、新規性を構築する力、そして研究のスピードです。研究機関としての大学の役割を果た 本研究室では、金属材料学と固体物理学を融合した学問分野を基盤としていくことを目的に、本研究室では学生一人ひとりが一つずつの異なるし、最先端の計測・解析技術を駆使することによって、新しい工業材料と、テーマを担う研究体制それを利用したシステムの性能や信頼性を向上するための研究を行なっています。研究対象は多岐にわたり、自動車や航空機材料に求められる軽を敷き、個々が自覚と責任を持って、材料のくて強く耐久性のある材料開発(軽量構造材料として注目されるマグネシウム合金)から、性能・寿命の向上、コスト低減、省エネルギーを目指し未来と対峙しています。 た次世代型の電子材料や半導体デバイス材料の開発、低摩擦・耐摩耗性コーティングの開発まで、産業界に必要とされる材料の創製に向けて、企業などと連携しながら応用を見据えた基礎研究を行なっています。大学院入試を控えた4年生を激励『院試バーベキュー』

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