東北大学 工学部 材料科学総合学科
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 美しいディスプレイの携帯端末、環境に優しい燃料電池など、新しい工業製品が実現するためには必ず「新材料」の開発が必要です。実際に、材料は石器時代・鉄器時代など文明を区別する重要なキーワードであり、新しい時代を創造する主役です。 本学科では、材料の性質を物理的・化学的に研究し、宇宙航空・情報高度化・環境保全・生体・エネルギーなどの分野で利用できる素材・システム・製造プロセスに関して探索・設計・評価方法を総合的に学びます。本学科は、金属フロンティア工学・知能デバイス材料学・材料システム工学・材料環境学の4コースからなり、国内最大規模の材料科学系総合学科として活発な教育研究活動を行っています。その成果は世界的に広く認められ、材料科学系論文の被引用数では国内大学1位です。何を学ぶか新エレクトロニクスデバイスで情報化社会・省エネに貢献 半導体結晶技術、超高速半導体デバイス材料やスピントロニクス材料を研究開発しています。新型コンピュータ(ノーマリーオフコンピュータ)や次世代小型通信機器(スマートフォン、タブレット)の創成に役立ちます。人工知能(AI)の高性能化や瞬時にビッグデータを取り扱うことが可能となり、エネルギーのスマート化や様々なものをインターネットと繋ぐIoT(Internet of Things)を支えます。次世代航空機・宇宙機器の飛躍を目指して 1500℃以上の過酷な環境に耐えられる超高温材料の開発を進めています。また、航空機体の接合技術やロケットエンジンの主要部品を低コストで軽く強く造る技術の開発も行っています。機体や燃料タンクに欠陥があっては困りますので、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の破壊の予測・検知といった研究も行い、航空・宇宙機器の安全性・信頼性向上にも貢献しています。次世代の産業を支えたいカギは新たな材料の研究開発

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