教育理念を踏まえて,社会環境工学系3コースが目指す技術者の人物像は下記のとおりです。このような社会環境工学に新たに求められる価値を自ら創造できる人材を育成したいと考えます。世界第一級の土木技術を有する我が国に寄せられる発展途上国からの期待は極めて大きく,橋梁技術をはじめとして,道路や鉄道,港湾,空港,上下水道等の社会基盤施設の整備に対する協力要請は質的,量的に拡大しています。発展途上国の社会開発に対する自助努力を支援し,その経済・社会の発展,国民福祉の向上に寄与することは,我が国の技術者に課せられた重要な使命の一つです。 我が国に蓄積された経験を活かし,相手国の歴史・文化と風土を尊重した社会環境工学により,国際貢献を推進できる人材を育成したいと考えます。新たな価値意識を創造できる技術者21世紀の技術者には,単に利便性や経済性を追求するという旧態の姿勢ではなく,新しい価値観に基づいて新しい文化を自ら育てていく能力が求められています。知的総合力を有した技術者社会基盤施設は,他の工業製品と異なり,設置される場所の自然条件,社会条件が各々違うため,全く同一のものがつくられることはありません。その上,使用される期間が長期で,建設により大規模な環境の変化を生じさせます。このような特徴を持つ社会基盤施設を計画・設計する技術者には,自然科学のみならず,社会科学や人文科学などを融合した幅広い知識を背景とした高度な判断が必要とされます。そんな要請に応えることの出来る人材を育成します。国際力を持った技術者社会環境工学系3コースが目指す人物像社会環境工学系3コースが目指す人物像
元のページ ../index.html#6