東北大学 経済学部/大学院 経済学研究科 2022
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seminarゼミ先生や先輩の声を聴いてみよう!■環境経済学 演習ゼミ(日引 聡 教授)環境問題解決のためにはどうすればいいでしょうか?「環境保全技術の開発が必要だ」、「人々や企業のモラル向上が大事だ!」とよく言われます。しかし、「良い技術が開発されても、導入費用が高ければ利用されない」、「高いモラルの人だけが頑張っても問題解決しない」などの問題があります。モラルの高低に関係なく人々や企業の行動を望ましい方向に変えるために、「政策」が重要な役割を果たします。しかし、どんな政策でもいいわけではありません。政策には何らかの副作用を伴うため、副作用の少ない政策の選択が大事です。経済学は社会問題という病気を治す医学のような学問です。ヤブ医者が病気を悪化させるのと同様、社会のメカニズムを理解せずに政策立案すると問題を悪化させます。環境経済学は、理論やデータを用いて政策評価し、望ましい環境政策のあり方を明らかにします。(環境問題という病気を治す医学)=(環境経済学)を勉強しませんか?■財務会計論 演習ゼミ(吉永 裕登 准教授)我々のゼミでは、就職活動でも就職後でも株式投資でも役に立つ実学として、財務情報とコーポレート・ファイナンスについて学習しています。お金の面から見たとき、株式企業は全て、①元手となる資金を出資者から集め、②その資金を事業に投資し、③事業から得られる資金を一部企業内に留保した上で残りを出資者に還元する、という3つの活動を繰り返し続ける組織と言えます。コーポレート・ファイナンスはこれら「資金調達」、「事業投資」、「ペイアウト」という3つの財務的意思決定を効率的に行うことで、企業価値の最大化という目的を達成しようとする学問です。2年間のゼミを通じて、財務情報を分析し、現実の上場企業の企業価値を評価できる能力を養成すること、その上で企業がいかなる財務的意思決定をすべきかについて議論する力を身につけることを目指しています。少しでも学生さんの人生に役立つゼミになれば幸いです。HIBIKI SEMINARVOICES!professorAssociate professorYOSHINAGA SEMINAR在学生の声 ❶インタビュー ❶HIBIKI SEMINAR私の所属するゼミでは主に環境経済学や計量経済学を用いたデータ分析手法について学んでいます。昨年度は大学院生と共にテキスト中の分析手法の要約や証明を担当者が発表する輪読会や、他大学と共同でデータ分析の手段としてプログラミング言語であるPythonの勉強会を行いました。数式やモデルの経済学的意味を深く学ぶだけでなく、様々な人とのゼミを通して新たな視点を取り入れられることが魅力です。経済学科4年渡辺 康太 さんKOTA WATANABEVOICE!CASE OFMOMOKO02VOICE!CASE OFKOTA01在学生の声 ❷YOSHINAGA SEMINAR経営学科4年佐々木 もも子 さん吉永ゼミ(財務会計論)日引ゼミ(環境経済学)ゼミの思い出MOMOKO SASAKISHOKO SATO2019年3月卒業佐藤 祥子 さん小田中ゼミ(社会思想史)財務省 国家公務員総合職私は小田中ゼミ(社会思想史)に所属していました。ゼミでは、社会思想史といってもセメスターごとに学生がテーマを決定するため、一般教養のような幅広いトピックについて学ぶことが出来ます。ゼミの流れとしては、トピックについて学生が本を数冊セレクトし、それ等の本の要約・学生の書評について、ゼミ全体でディスカッションする、というものです。あるセメスターの例を挙げると、「家族問題」を扱った際には、未婚化・晩婚化や女性の社会進出、そしてそれらが少子化に与える影響を学び、少子化を克服してきた海外の事例などを見ました。社会にでる直前の私たちが、現代日本の大きな問題について時間をとって向き合うのは非常に大事なことであるし、国家公務員になるにあたり、幅広い視点からの知識を学び、他人の意見を聞くことが出来たのは、貴重な経験になりました。このように、経済から少し離れたところから、社会について理解を深め、先生や同世代の学生と積極的に意見を交わし合うことができたのは、小田中ゼミならではの贅沢な時間だったと思います。ゼミは2年間しかないですが、多角的に学び、スキルアップができ、かけがえのない仲間が出来る素晴らしい機会です。ぜひ、皆さんも充実したゼミライフを過ごしてください。INTERVIEW 01TOHOKU UNIVERSITY2022Graduate School of Economics and ManagementFaculty of Economics私のゼミでは少人数での主体的な議論を通じて、企業が株主などに向け公表している財務諸表の分析手法を学んでいます。投資や財務諸表には少し難しい印象がありましたが、基本から皆で学習したのでよく理解できました。最近は外部のコンテストに参加して、ゼミ生とチームを組んで実在の企業への株式投資方法について提案するレポートを作成しており、身につけた知識を活用できるよう励んでいます。06

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