東北大学 薬学部・大学院薬学研究科 2022
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講義内容13基幹教育科目学部1年次では、人間性と知性を磨く教養教育(全学教育)を中心に履修しますが、薬学部の専門科目である基幹教育科目も始まります。基幹教育科目は、主に2年次から3年次の前半にかけて履修し、薬学分野の仕事に携わるものとして必須の知識および思考方法の基盤を形成します。薬学概論1,2 薬学概論1は、薬学部で学ぶ様々な講義科目へのイントロダクションです。「薬とは何か」から「薬の創製」、「薬の適正な使用法」などに関する一連の授業を通じて、薬の科学はいかに広い分野の研究の積み重ねによって成り立っているか、そして化学物質が薬として人の健康を支えるには理論による裏付けがいかに重要であるかを学びます。薬学概論2では、研究者・技術者あるいは薬剤師として社会で活躍している卒業生を講師として迎え、それぞれの講師の実体験に基づく話を聴きます。また、研究所、工場、病院、薬局の実地見学を通じて薬学研究と医療の実践の現場を体験します。これらの早期体験学習により、将来進む道へのイメージを具体的なものとし、薬学を学ぶモチベーションを高めます。機能形態学1,2 生体を構成する細胞・組織・臓器の機能に関して、それらの形態との関わりについて学びます。関連する組織学や生理学的内容をおりまぜながら、生体が恒常性を維持するために、血液・造血・リンパ系、呼吸器系、消化器系、心臓、血管系、腎臓、内分泌系、および中枢・末梢神経系などが果たしている役割について理解します。これらの内容は、病態生理と薬物治療に関連した科目を学ぶための基礎となります。有機化学1-5 生物は有機化合物をその主たる構成要素としており、 また、医薬品もそのほとんどは有機化合物です。したがって、有機化合物の構造と反応を体系化する有機化学は薬学の基盤を担っています。本授業では化学結合論を基礎として、有機化合物や官能基の性質、および化学反応の基本理論を学びます。また、各々の官能基の生体成分および医薬品としての機能との関連について学習します。物理化学1-3 生体に対する薬の効果を明らかにするためには、生命活動を担う生体分子とそれに作用する薬の構造、性質、相互作用、そして反応を理解する必要があります。これらのことを根源的に理解するための入り口となる学問が物理化学です。物理化学は個々の分子の構造や性質を理解する上で必要な量子化学と、分子の集合体である物質へのエネルギーの出入りの扱う熱力学からなっており、この授業を通して量子化学と熱力学の基礎的知識と理論的思考法を修得します。また、生体分子と薬の構造、性質、相互作用などをひもとくための分光学的手法や電気化学的手法などの理論的な側面を学ぶこと、および生体分子による生命活動の維持や薬の作用発現を、分子の構造と化学平衡に着目しながら理解できるようになることも本授業の目的です。生化学1,2 医薬品の対象である生体の機能を理解し、病態に正確に対応するためには、生体を構成している名種成分そのもの、そしてその機能に対する生化学的理解が不可欠となります。本授業では、生体を構成する糖、アミノ酸、タンパク質、脂質、核酸等の生体成分とそれらの関連成分の生化学反応に基づく機能と細胞内での代謝について学びます。また、これらの物質の代謝が互いにどのように関わっているのか、さらにこれらの物質の生体における役割についても学びます。生化学3,4 ミオクロビン・ヘモグロビン、酵素、分泌タンパク質、糖タンパク質、細胞外マトリックス、血漿タンパク質などのタンパク質はどのような構造と機能をもつのかを学びます。また、病気の発症や薬物の作用メカニズムを理解する上に重要な細胞内情報伝達および遺伝子発現において必須なタンパク質など生体反応に関わるタンパク質について理解します。分析化学1-3 薬学における分析化学は、医薬の創製と薬効、体内動態解析などの創薬科学のみならず、生命科学の基礎学問です。本授業では、医薬品の純度や含有量を分析するための定量法、体液中の薬物や生理活性分子の分離分析に威力を発揮する各種クロマトグラフィーの原理、および質量分析法の基礎を学びます。また、生体内の薬物の質的、量的変動を把握するため、および薬物の作用によって挙動の変化する蛋白質やペプチドなどの生体分子の解析を行うための各種高分離・高感度分析法の原理と実際についても学習します。ごあいさつ薬学部概要カリキュラム創薬科学科薬学科講義内容大学院分野(研究室)紹介卒業・修了後の進路など入試情報・奨学金教育研究施設組織図オープンキャンパスキャンパスマップ

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