東北大学 薬学部・大学院薬学研究科 2022
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講義内容17感染症学 感染症を理解するためには、宿主と微生物双方の性質を理解し、両者の相互関係として現れる感染症の成立経過、そこに関与する環境因子を学ぶことが必要です。本授業では感染症の原因である病原性微生物について、その形態および分類と特徴、化学療法と感染予防の実際などを理解することを目的とします。病理学 薬剤治療の対象となるさまざまな人体疾患の病態、治療を考える上で病理学の知識は欠かせません。又種々の薬剤の毒性あるいは安全性を考える上においても病理学、特に病理形態学の知識は必須です。本授業ではヒト疾患の基本的な概念を病理学的立場から理解することとあわせて、上述のような薬学と関連する視点からも種々の薬剤の治療対象の選択、効果、副作用、毒性、安全性などとの関連からも基礎、臨床双方の病理学を各々の専門家から講義を受けます。又希望者は冬季休暇中に大学病院での実際の病理組織診断、総検査、病理解剖の見学をします。遺伝分子生物学 遺伝様式や遺伝子が収納されている染色体の構造と機能、染色体異常など、マクロなレベルで遺伝や遺伝病を理解するとともに、遺伝情報をコードする領域や、反復配列、偽遺伝子などが存在するヒトゲノムの構成を学習します。 また、疾患遺伝子を見つけだす方法を知り、いくつかの代表的な遺伝性疾患について、遺伝子の変異とその病態について学びます。生体有機物質化学 医薬品に関連して、栄養化学、化粧品化学、発酵化学、食品化学、農薬化学、医用材料化学、高分子化学など、人に直接関与する有機物質の応用化学について学習します。疾病学総論,臨床調剤学 医療は医師の他、多くの技術者、介護者等による総合サービスとして構成されます。その中で、医療の担い手である薬剤師に対する期待と要望は極めて高くなっています。研究開発された医薬品の適正使用に対する薬剤師の役割は患者の薬物療法の効果と安全性の確保、そして医療の経済効率からも欠かせません。医薬品の使用の現場である医療機関-病院薬局、保険薬局において、薬剤師が活動するにあたって必要な基本的な概念と具体的な実践方法、現況を大学病院薬剤部等の実例をあげながら学習します。また、薬剤師の倫理責任を理解し、リスクマネージメントに対応します。服薬指導、患者接遇、疑義照会についても学ぶとともに、社会保障制度や薬剤経済に関する知識を得ます。医療情報学 医療の質向上を図るには、患者、医療スタッフ双方が医療情報を適切に活用することが求められます。本授業では、医薬品開発から臨床使用に至る過程で得られる医療情報について学習するとともに、医療スタッフとの連携や患者への指導に必要な医療情報の収集・加工・提供の方法を学び、薬物療法の最適化に向けた情報の活用法を理解します。漢方治療学 漢方の特質と「証」など漢方独自の基礎概念、漢方処方および漢方薬の使用上の注意等を理解します。 また、漢方薬の薬効における各生薬、その有効成分の重要な働きを理解します。さらに、西洋医学的な治療に併せて漢方薬を処方する際に、注意すべきことを学びます。臨床薬理学 近年医薬品の種類はバイオ医薬品の開発をはじめとして多様化しています。本授業においては、創薬への応用を目的として薬学的立場からの概説に加え、医学的立場からの薬物療法につき病院薬剤部、臨床薬理学及び臨床医学の各専門家が概説します。薬物療法学1-3 疾患から見た薬物療法について、理論と応用、及び実際例につき演習を交えて具体的に学び、さらに近未来の薬物療法を展望します。薬物療法学1では、対象疾患として血液・造血器疾患、悪性腫瘍、耳鼻咽喉疾患、眼疾患、感染症、神経・筋疾患、精神疾患を取り上げ、使用される薬剤の目的、根拠、方法、使用量、期待される効果等を学習します。薬物療法学2では、骨・関節疾患、呼吸器・胸部疾患、アレルギー・免疫疾患、皮膚疾患、臓器移植、全身麻酔をとりあげます。薬物療法学3では心・血管系疾患、腎・泌尿器系疾患、内分泌代謝疾患、消化器系疾患について学びます。ごあいさつ薬学部概要カリキュラム創薬科学科薬学科講義内容大学院分野(研究室)紹介卒業・修了後の進路など入試情報・奨学金教育研究施設組織図オープンキャンパスキャンパスマップ

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