東北大学 薬学部・大学院薬学研究科 2022
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ごあいさつ薬学部概要カリキュラム創薬科学科薬学科講義内容大学院分野(研究室)卒業・修了後紹介入試情報・の進路など奨学金教育組織図研究施設オープンキャンパスキャンパスマップ創薬科学科7創薬科学科長中 林 孝 和interviewQ1. 創薬科学科は何を学ぶ学科ですか? 創薬科学科では、新しい薬を開発し世に送り出す研究者・技術者を養成するために薬学全般に関わる幅広い知識を修得します。新しい薬を創製するためには、生体を構成する分子・細胞・組織の性質を理解するとともに、神経系・内分泌系・免疫系の仕組み、さらに疾患の成り立ちを理解し、その上で薬の候補となる物質を探していきます。自然界から新たな薬の候補物質を探し、また化学合成により多くの候補分子を人工的に作ってその中から候補分子を探します。その過程においては複雑な化学構造を持つ有機分子を精密に効率的に合成する方法の開発も求められます。また、薬がどのように作用を現すかを明らかにし、作用する部位に効率よく届ける方法を開発し、さらに薬が身体の中でどのように変化を受け排泄されるかを理解することも重要です。本学科では、講義のみならず実習や卒業研究を通じて創薬研究に関連する多くの実験方法や分析・解析方法を学び、創薬科学の研究者・技術者としての基礎を確立します。Q2.卒業後の進路はどうなりますか? 卒業後の進路としては、大学院へ進学しさらに研鑽を積む例が最も多く、とくに博士課程前期2年の課程(修士課程)へはほとんどの学生が進学します。この修了段階で研究者・技術者として製薬・化学企業、研究所へ勤務される方もいますが、さらに博士課程後期3年の課程に進まれ博士号を取得して、製薬・化学企業、研究所あるいは大学などの研究教育機関へ勤務される方もいます。また、薬学の幅広い知識を活用して化学、食品、化粧品などの企業、あるいは保健や環境に関わる行政、医薬品や医療機器の審査、特許行政など公務員としても卒業生が活躍されています。Q3.メッセージをお願いします。 これまでにもたった一つの薬の開発が数え切れない人々の命を救ってきました。日本で創られた多くの画期的な薬が現在世界中で使われており、これからも新しい薬を次々と開発していくことが求められています。かけがえのない命と健康を守るために皆さんの溢れる情熱をぜひ創薬の最先端研究へ。創薬科学科

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