東北大学 大学案内 2022年度入学者用
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大学と教育の特徴東北大学で学ぶ高度教養シリーズから「社会の中のAI」初のオンライン開催とした「市民のためのサイエンス講座」には海外からの視聴者も。次世代放射光施設(基本建屋完成予想図):(一財)光科学イノベーションセンター提供T-Biz(東北大学連携ビジネスインキュベータ)内に開設したTUSGオンラインシンポジウム特別対談「津波災害×気象災害×コロナ災害から見えてくるもの」15■ 公開オンライン講座(MOOC) MOOC(Massive Open Online Courses)は無料で受講できるオンライン講座です。東北大学オープンオンライン教育開発推進センターは、本学教員が講師を務めるMOOCの制作・開講を推進しています。2016年の事業開始からこれまでに「東北大学サイエンスシリーズ」として5講座、「東北大学で学ぶ高度教養シリーズ」として4講座を開講し、受講登録者数は延べ65,000人以上となっています。■ その他の市民講座 市民の方々の関心の高い分野をテーマに、最先端の研究を分かりやすく解説する市民講座を、年間を通じて数多く開講しています。 会場は、本学を含む仙台市内・宮城県内の各施設をはじめ自宅からの参加も可能なオンライン会場など。講師には、本学教職員のほか、他機関の方をお招きすることもあります。 対象年齢は、小中学生から高校生、大学生はもちろん社会人まで。初学者向けの無料講座からワンランク上の有料講座まで内容も幅広く揃えていますので、どなたでも気軽にご参加いただけます。■ 物質を原子レベルで観測できる世界トップレベルの放射光施設が新キャンパスに建設中  東北大学青葉山新キャンパスに、2023年(令和5年)に稼働を開始する「次世代放射光施設」が整備されます。この放射光施設は、実験室の10億倍のX線(放射光)でナノを可視化し、物質科学、生命科学などの研究と産業応用のために活用されるものであり、産業界などから大きな期待が集まっています。 東北大学は、この放射光施設を活用して、世界の主要放射光施設との連携のもと、学術的挑戦性と産業的革新性の融合が誘発する産学共創による世界最高水準の研究開発拠点を形成します。■ 継続的な復興支援事業 東北大学は、震災直後の2011年4月に、全学組織として「災害復興新生研究機構」を設置し、災害科学や地域医療、環境エネルギー、廃炉など、総合大学の強みを活かしたさまざまな復興支援プロジェクトを推進してきました。2020年7月からは、新たに「震災10年の知と未来事業」(QRコード)を始動させ、オンラインシンポジウム等を通して、これまでに得た知や経験・教訓を総括・発信しています。 震災から10年を迎えた今、東北大学は、その経験や知見を復興のみならず、新型コロナウイルス感染症や頻発化・激甚化する気象災害への対応、脱炭素社会の実現など、あらゆる課題の解決へと活かすために、挑戦を続けています。■ 産学連携 東北大学は、産学連携による民間企業との共同研究、学術指導などの取り組みを行っています。これにより大学の高度な研究成果を社会の中に反映させていくことを目指しています。 また、2030年までに東北大学発ベンチャーを100社創出することを目標に掲げ、研究成果を基にした起業の支援や新事業創出に挑戦する人材の育成を行っています。青葉山キャンパスに東北大学スタートアップガレージ(通称:TUSG)を開設し、大学発ベンチャーを創造する起業家人材に対して、起業相談などのさまざまな取り組みを行っています。地域社会や一般市民とのいっそうのつながりを目指して

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