東北大学 経済学部/大学院 経済学研究科 2023
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学部・大学院一貫教育プログラム 高度グローバル人材コース(GPEM)修了生の声東北大学データ科学国際共同大学院プログラム生の声Mai Thi Tuyet Chinh博士課程後期3年の課程 2年(東北大学データ科学国際共同大学院プログラム生) 私は交換留学を通じて組織のマネジメントに関心を抱いたことから、高度グローバル人材コース(GPEM)に進学をし、組織の持続可能性をテーマに研究を行いました。GPEMでは1年間の海外留学と、研究の成果としての英語によるプロジェクト報告が求められますが、私は大学3年生で交換留学をしたことから、学部と大学院を併せて5年で修了しました。国立台湾大学への留学では、日本と台湾の学生交流を行う団体に参加し、活動を通じて「この組織が活動を続け、発展するためにはどうすればよいのか?」と疑問に感じたことから、組織の持続性というテーマでプロジェクトを進めたいと考え、組織とマネジメントについて学ぶことができる非営利組織研究室を選択しました。GPEMのメリットは、日本人・外国人の区別なく切磋琢磨しながら勉強ができるところだと思います。GPEMは、授業が英語で行さんわれるため、ディスカッションや論文を読む際に難しさを感じることも多々ありました。しかし、留学生から英語でのプレゼンテーションの仕方を学んだり、研究に関するアドバイスをし合ったりと、コツコツ努力を重ねていくことで、英語を鍛えると同時に、研究のための基礎知識を身につけることができました。また、授業や研究室で、中国やアフリカの学生とも意見を交換する中で、各国の社会や市場、非営利組織の特徴を知ることもでき、自分の視野が広まったように思います。 日々の勉強と研究と並び、就職活動にも力を入れました。交換留学やGPEMを通じて、日本の国際競争力の低下に危機感を覚えた経験から、日本経済の再活性化に貢献できる仕事がしたいと考え、日本貿易振興機構(ジェトロ)に就職を決めました。現在は海外調査部に所属し、日本企業の海外展開に関するアンケート調査や、世界の貿易・投 データ科学国際共同大学院では、環境経済学におけるデータ分析の研究を行う上で、大変役立つ知識と能力を習得することができます。カリキュラムとして提供される基礎科目、データ科学トレーニングキャンプ、専門演習科目の受講により、非常に複雑な気候指数や社会経済指数データを扱う実証研究に必要なスキルが身に付きました。私は故郷ベトナムにおいて気候変動が経済にもたらす影響をテーマとした研究プロジェクトを行っていますが、大学院で学んだ知識を活かすことで、より正確な推定値の気候モデルを構日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部柏瀬あすかさん2018年3月修了資に関するレポートの作成を行っています。大学院での専攻とはまた違った分野ではありますが、研究を通じて学んだ調査の作法や情報収集のコツは仕事でも役に立っており、GPEMでの経験は自分の貴重な財産になっていると感じています。築できるようになりました。また、大学院では海外機関との国際的連携による博士課程共同指導プログラム(joint-supervision)による実習が受講可能です。専門分野で先駆的な研究を行っている先生方が最先端の知識と技術を教えてくださるので、受講していると将来研究したくなる新しいアイディアが浮かんできます。卒業後は東北大学で得た知識と経験を、研究成果として社会に還元し、データ科学の力でベトナム経済の持続可能な発展に役立つ政策を提言することで貢献をしたいと思っています。ASUKA KASHIWASEGraduate School of Economics and Management, Faculty of Economics 202311GPEMでの経験が仕事の糧にデータサイエンティストとしてのキャリアをスタートさせる絶好の機会INTERVIEW #2INTERVIEW #3aduate Program学部・大学院一貫教育プログラム

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