東北大学 経済学部/大学院 経済学研究科 2023
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経済学科4年渡辺康太さん日引ゼミ(環境経済学)所属※2021年度現在●アセットマネジメント(日本投資顧問協会)●ツーリズムとインバウンドの経済学Ⅰ・Ⅱ(JR東日本)●キャリアワークショップ(大和総研)●ビジネスデータ科学(aiforce)在学生の声❶KOTA WATANABE2021年度開講授業 環境問題解決のためにはどうすればいいでしょうか?「環境保全技術の開発が必要だ」、「人々や企業のモラル向上が大事だ!」とよく言われます。しかし、「良い技術が開発されても、導入費用が高ければ利用されない」、「高いモラルの人だけが頑張っても問題解決しない」などの問題があります。モラルの高低に関係なく人々や企業の行動を望ましい方向に変えるために、「政策」が重要な役割を果たします。しかし、どんな政策でもいいわけではありません。政策には何らかの副作用を伴うため、副作用の少ない政策の選択が大事です。 経済学は社会問題という病気を治す医学のような学問です。ヤブ医者が病気を悪化させるのと同様、社会のメカニズムを理解せずに政策立案すると問題を悪化させます。環境経済学は、理論やデータを用いて政策評価し、望ましい環境政策のあり方を明らかにします。(環境問題という病気を治す医学)=(環境経済学)を勉強しませんか?私の所属するゼミでは主に環境経済学や計量経済学を用いたデータ分析手法について学んでいます。昨年度は大学院生と共にテキスト中の分析手法の要約や証明を担当者が発表する輪読会や、他大学と共同でデータ分析の手段としてプログラミング言語であるPythonの勉強会を行いました。数式やモデルの経済学的意味を深く学ぶだけでなく、様々な人とのゼミを通して新たな視点を取り入れられることが魅力です。●資本市場の役割と証券投資(野村証券)●損害保険概論(日本損害保険協会)●地域財務金融行政論(東北財務局)経済学研究科・経済学部では、企業等の外部組織から授業提供を受けています。現代社会のニーズに合った授業を開講し、実践的な視点から学び、専門的知識を拡げます。在学生の声❷経営学科3年大類綾乃さん吉永ゼミ(財務会計論)所属AYANO OHRUI 我々のゼミでは、就職活動でも就職後でも株式投資でも役に立つ実学として、財務情報とコーポレート・ファイナンスについて学習しています。お金の面から見たとき、株式企業は全て、①元手となる資金を出資者から集め、②その資金を事業に投資し、③事業から得られる資金を一部企業内に留保した上で残りを出資者に還元する、という3つの活動を繰り返し続ける組織と言えます。コーポレート・ファイナンスはこれら「資金調達」、「事業投資」、「ペイアウト」という3つの財務的意思決定を効率的に行うことで、企業価値の最大化という目的を達成しようとする学問です。2年間のゼミを通じて、財務情報を分析し、現実の上場企業の企業価値を評価できる能力を養成すること、その上で企業がいかなる財務的意思決定をすべきかについて議論する力を身につけることを目指しています。少しでも学生さんの人生に役立つゼミになれば幸いです。私が所属するゼミでは、企業が公表する財務諸表を用いてその企業の特徴や経営成績などを分析する企業価値評価の手法を学んでいます。他のゼミ生と協力して発表や意見交換を行うことで、より主体的に理解を深めることができました。また、参加する外部のコンテストでは仮想上で株式投資の運用を行います。実践的な演習を通じて、得た知識の活用化や更なる学びへとつなげていきたいです。企業人の話を直接聴くことができ、就職活動にも役立ちます!アンケートの結果、多くの学生が「役に立った」と回答。環境経済学演習ゼミ日引聡教授HIBIKI SEMINAR財務会計論演習ゼミ吉永裕登准教授YOSHINAGA SEMINARGraduate School of Economics and Management, Faculty of Economics 202307実践的な視点から学ぶ寄附講義Lecture授業について

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