東北大学 理学部 学部案内 2023
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生物学科Faculty of Science, Tohoku University21鈴木 優太 さん博士課程前期1年多摩大学付属聖ヶ丘高等学校出身平成30年入学進藤 瑠璃 さん博士課程後期1年秋田県立秋田南高等学校出身平成28年入学生物学科では、様々な生物を対象とした、ミクロからマクロまでの幅広い研究分野に触れられ、これらを第一線で活躍している教授陣から学べます。自分の専門に限らず、生物学科の様々な分野の人と興味を持ったテーマについて話し合う時は最高に楽しい瞬間です。是非生物学科で生物学の面白さを余すことなく感じてください。組織を形づくる細胞たちのふるまいと維持のしくみを理解する。植物の形づくりのメカニズムを理解する。脳が変わる機構を明らかにし、その制御を目指す。細胞内で起こる様々な小胞輸送の仕組みを分子レベルで理解する。細胞小器官の未知なる機能を探る。受精卵から動物個体ができるまでを解き明かす。脊椎動物の付属肢を題材とした動物の形づくりのメカニズムを読み解く。他者を認知し、行動を選択する仕組みを解き明かす。脳の機能的構造を理解する。学習・記憶の脳神経基盤を解き明かす。生物多様性の進化をゲノムと生態から探る。多様な生物群集の成立と維持機構を理解する。生物のなぜ:HowとWhyを探る。発生・進化・生態の観点から海洋生物の多様性を理解する。生物の進化をゲノム情報で紐解く。生態、進化研究から、保全を目指す。植物の多様性に多角的にアプローチする。生態系を特徴付ける多様性・複雑性・適応進化を統合的に理解する。たった一つの細胞から植物の形が作られる仕組みを解き明かす。植物発生分野植物発生分野脳機能発達分野脳機能発達分野膜輸送機構解析分野膜輸送機構解析分野細胞小器官疾患学分野細胞小器官疾患学分野発生ダイナミクス分野発生ダイナミクス分野動物発生分野動物発生分野分子行動分野分子行動分野脳神経システム分野脳神経システム分野神経行動分野神経行動分野進化生物分野進化生物分野水圏生態分野水圏生態分野機能生態分野機能生態分野海洋生物多様性分野海洋生物多様性分野進化ゲノミクス分野進化ゲノミクス分野生物多様性保全分野生物多様性保全分野植物進化多様性分野植物進化多様性分野統合生態分野統合生態分野植物細胞動態分野植物細胞動態分野生物学科では細胞、植物、生態系、進化、神経といった幅広い分野の生物学を学ぶことができ、研究室配属の際にも選択肢が多いことが魅力です。実習では、自分達の手でサンプルを採取し解析するなど、希少な体験ができました。興味対象は人それぞれですが、生物が好きな仲間と過ごした4年間は、大切な思い出となりました。先輩からのメッセージ先輩からのメッセージ講座・研究分野講座・研究分野組織形成分野組織形成分野生物学という学問生物学という学問生物学とは、「生命の成り立ち・本質」を観察・実験することにより明らかにする学問です。マクロな地球の生態系から、個体・組織、そしてミクロな細胞・分子の世界まで、さまざまなスケールで繰り広げられる多彩な生命現象を研究対象として、その作動原理を解明します。研究ピックアップ研究ピックアップゴルジ体で起きる抗ウイルス応答の発見ゴルジ体で起きる抗ウイルス応答の発見ウイルスなどの感染に、我々は「自然免疫」という作用で即時的に対抗します。STINGタンパク質はDNAウイルスの感染によって活性化し、ウイルスの増殖を抑制します。蛍光タンパク質と超解像度蛍光顕微鏡を利用してウイルス感染後のSTINGを観察したところ、ゴルジ体という細胞小器官の中のある領域でSTINGが活性化することを発見しました。図中のp-TBK1(赤)が活性化の指標ですが、ゴルジ体のtrans領域(紫)に存在していることがわかります。

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