東北大学 医学部 2023
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医学科では東北大学の理念に則って、教育目標のコアに「国際人としての能力」を掲げています。具体的には、(1)地球規模の研究・診療に従事するため、国際的視野を身に付ける、(2)国際人としてのコミュニケーション能力を身に付ける、の2項目です。6年間のカリキュラムに、海外留学の機会が豊富に設けられています。現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため海外渡航に代わり、沖縄科学技術大学院大学(OIST)への国内留学を行っています。OISTは世界60ヵ国以上の学生・教員が集まる国際色豊かな環境で、教育と研究は全て英語で行われます。日本国内でありながら海外留学と同等の経験ができる学際的な大学院大学に、医学科3年次の基礎医学修練で希望者が3ヶ月の国内留学を行いました。12留学 Study Abroad  学生の学習や研究の可能性を広げる場をつくります。参加者レポート主な留学先 [2019年]アメリカ国立衛生研究所(NIH)ヴァンダービルド大学カリフォルニア大学サンフランシスコ校サンフォードバーナムプレビス医学研究所サンフランシスコ総合病院ジョンズ・ホプキンス大学ハーバード大学ハワイ大学マサチューセッツ総合病院ミシガン大学メイヨークリニックイギリスエクセター大学サウサンプトン大学リーズ大学オーストラリアグリフィス大学西オーストラリア大学スイスチューリッヒ大学タイタマサート大学チェンマイ大学マヒドン大学ネパールカトマンズ医科大学ノルウェーベルゲン大学フィリピンサンラザロ病院熱帯医学研究所(RITM)沖縄OIST 沖縄科学技術大学院大学城田 紗英さん医学科4年生/参加期間:令和3年10月7日〜12月22日私は基礎医学修練のうちの約3か月間、杉山(矢崎)陽子先生の研究室に所属しました。そこでは主にキンカチョウという鳥を用いて、歌を覚えるための臨界期の神経メカニズムについて研究しました。今年で10周年を迎えたOISTでは、数多くの新しい設備がそろっており、とても充実した環境の中で学ぶことができました。生物学的な研究だけでなく、化学や物理学、情報工学の研究が入り交じっていて、様々な国から来た人との交流は日本国内で他では得難いものがありました。公用語は主に英語だったため、はじめは慣れない環境に苦労することもありましたが、研究室や出会った人々に恵まれ、とても楽しい生活を送ることができました。研究室の方々はあまり研究経験のない私でも温かく迎え入れてくださりました。研究の他、ミーティングやプレゼンを通じて英語を使うスキルも向上しましたが、これからもっと専門的な知識を積んで、より積極的な議論が交わせるようにしたいと思いました。また、学んでいることだけではなく、文化や考え方も全く異なる人と関わる中で多くの刺激を受けました。自分の考え方や将来性について考えるよい機会にもなりました。海や森に囲まれた素敵な環境で、このような貴重な経験ができたことにとても感謝しています。STUDY ABROAD国際化推進と英語コミュニケーション能力の開発

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