東北大学 歯学部 2023
11/16

TohokuUniversityHospital *学会認定専門医取得博士(歯学)取得歯科医師免許取得東北大学病院11Tohoku University School of Dentistry*多くの場合、学会認定専門医は数年間、指導医の元で研修することが必要となります。大学院生として指導医の元に就学すると、専門医取得が容易となります。このように由緒ある先進的な総合病院のなかで、歯科診療部門は11の専門診療科、6つの特殊診療部と3つの高度治療センターで構成されています。歯科は外来棟で3つのフロアにまたがっており、約140台の治療用チェアーを有しています。また、病棟には歯科で手術を受けて入院する患者さんのベッドが約30床あります。歯科診療部門には約260名の歯科医師が働いており、歯科衛生士、歯科技工士、医師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、言語聴覚士、管理栄養士など、たくさんの職種と協働してチーム医療を行っています。このような体制のもと、歯科診療部門では1日あたり約600名もの患者さんの診療を行っています。当院は、全国的に見ても「他職種連携」と「医科歯科連携」が高いレベルで進んでいる大学病院です。医科と歯科が一つの病院建物のなかで緊密に連携しているため、患者さんに高度で総合的な医療を提供できる点が当院の特徴と言えます。日本は超高齢社会を迎え、歯科を受診する患者さんが全身の健康に問題を抱えている場合も増えてきました。口の病気の原因の多くは口そのものにありますが、全身の病気が原因となって口の病気として現れる場合も少なくありません。また、口の病気や歯を失うことで、全身の病気を引き起こす場合もあります。さらに、最近の研究から、医科での手術の前後に口の清掃や歯科治療を行うことで、手術後の合併症が軽減することがわかってきました。つまり、歯科がますます医科と連携して患者さんの全身の健康回復や生活の質の維持・向上に貢献する時代となっているのです。東北大学歯学部の学生は、5年次から当院の臨床現場で、スチューデント デンティストとして歯科医師に求められる知識・技術・態度を学びます。社会の要請に応じる歯科医師になるためにも、他職種と協働し、緊密な医科歯科連携を学ぶことはとても重要です。私たちは、学生達が医療チームの一員として患者さんから多くを学び、地域のみならず世界の歯科医療に貢献し、歯科医学の発展を牽引するリーダーとなることを願いながら、臨床教育に取り組んでいます。東北大学歯学部東北大学歯学部歯科医師臨床研修東北大学大学院歯学研究科博士課程合格率(%)   100908070605040302010080.8%64.5%平成30年(6年間)97.6%63.7%平成31年(必修1年間)東北大学病院(2プログラム)90.0%65.6%令和2年卒業後は、大学病院等の研修医を経て、大学院進学、開業医勤務等、ほぼ全員が歯学研究または歯科医療に携わっています。東北大学外臨床研修施設82.7%76.1%64.6%61.6%令和3年令和4年(大学院進学、4年間)東北大学病院 総括副病院長歯科診療部門長江草 宏 教授(咬合修復科)本学部合格率全国合格率(卒業年)東北大学病院の紹介東北大学病院は1817年に創設された仙台藩医学校を根源とし、1915年に東北帝国大学医科大学附属医院として開設された、歴史と伝統のある病院です。入院する患者さんのベッド数は全国の国立大学病院でトップクラスの規模を誇っており、患者さんは東北地方のみならず、全国さらには海外からも訪れます。当院は国から「特定機能病院」に指定されており、高度な先進医療の提供だけでなく、高度な医療技術の開発や研修を使命としています。また、全国で初めて承認された「臨床研究中核病院」の一つでもあり、「患者さんに優しい医療と先進医療との調和を目指した病院」を基本理念に、最先端の医療技術の研究開発を推進しています。歯科医師国家試験合格状況卒業後の進路

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る