東北大学 工学部 材料科学総合学科 研究室紹介
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電子が持っている性質である“スピン”を活用する”スピントロニクス”が、現代の電子部品・電子デバイス産業の基盤を支えていると言っても過言ではありません。高度情報化社会の目覚ましい進展に伴い、私たちは莫大な量の情報を処理しなければならず、このスピン技術を利用した量子コンピュータなど、さらに効率的なデバイスの開発が強く求められています。私たちは強い使命感を胸に、「電子スピン」と日々向き合っています。例えば、自動車産業で二酸化炭素排出量を減らすには、車体に使う鉄鋼材料を少なくするのが一つの方策で、より高耐久の鉄鋼が必要です。劣化しにくい材料が今、強く求められています。私たちが注目したのは、窒素や炭素を利用した省資源型の高耐食化技術、そして、材料中へ侵入した水素のリアルタイムイメージング技術です。安心・安全な未来の実現のために、「高耐久性材料」を突き詰めていきます。量子材料物性学教授/新田淳作 准教授/好田誠 助教/軽部修太郎材料電子化学教授/武藤泉 准教授/菅原優 助教/西本昌史電子産業の将来担う「電子スピン」「高耐久性材料」で未来をつくる

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