東北大学 工学部 材料科学総合学科 研究室紹介
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脱炭素社会の実現には二酸化炭素排出割合が高い製鉄プロセスの「ゼロカーボン化」が欠かせません。石炭やコークスを使用しない、水素やバイオマスで鉄鉱石を還元する新しい製鉄技術原理を提案し、実用プロセスを確立しようとさまざま取り組みを行っています。と同時に、劣質化する鉄鉱石資源の有効利用や、微小粒子状物質(PM2.5)、有機ハロゲン化物といった環境汚染物質の排出をどうやったら抑制できるのか、関連企業と共同研究を進めています。成田研究室で扱っているテーマは、ずばり「複合材料」です。二つ以上の材料を組み合わせて、欲しい特性を持たせたものが複合材料になります。用いる材料に限りはありません。セラミックス、金属、ポリマー、なんでもよいのです。さまざまなチャレンジを試みて、やっぱりうまくいかない、ということはよくあることです。それでも、いかにそれぞれの材料の長所を引き出すか、逆に短所をどうやってなくすかと、突き詰めていくところに私たちの研究の醍醐味があります。資源利用プロセス学教授/葛西栄輝 准教授/村上太一 助教/丸岡大佑複合材料設計学教授/成田史生 助教/栗田大樹製鉄プロセスの「ゼロカーボン化」を確立する絹糸から宇宙往還機まで「複合材料」に無限の可能性

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